第25話

「そうか、アイツ、そんなに

悪くなってたのか」

「極悪人ですよ」

「当時は学級委員で、頭もよかった

んだぞ」

「警部は」

「オレはどうしようもない劣等生で、

クラスの鼻つまみ者だったなあ」

「今も、警視庁の鼻つまみ者

ですけどね」

「なんか、いったか」

十文字がギロリと部下を見た。

「いっ、いえ」

「ったく、ほっといたらオマエは

何を陰で言ってるかわからんなあ

「無自戒正午って男が自首してきました」

「何」

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