十二

小学校に上がったばかりの娘は寝言が多い。内容を聞いていると、どうも娘は夢のなかでいつも同じ相手と話をしているようで、毎夜会うところから始まり、最後は決まって「バイバイ」で終わる。微笑ましく思っていたが、ゆうべの寝言が引っかかる。「明日はお昼も会えるんだね!」今日は娘の帰りが遅い。

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