十一

心霊スポットに誘われたときの話。友人たちと車に乗り込み、たどり着いたのは真新しい一戸建て。窓から覗くと、ごくふつうの一家が談笑しているばかりで怪異の気配はない。不思議に思う私をよそに、友人たちは突然、窓へ石を投げ始めた。警察が来るまで私は動けなかった。友人たちは記憶がないという。

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