11月11日(土)

 11時11分起床……といけばバッチリなのだろうが、実際、起きたのは11時ちょうどくらいである。11、11、11。ジュイチな日であります。

 今日は朝からぐらぐらしている。理由は判っていて、新しい薬の効きが強すぎるようだ。ひとつ前のに比べると、成分がやや違うからか、睡眠導入力が強いように思う。おかげで、昨日の寝しなは眠りながらなんやかや考え続けていたのだけど、今となっては何も覚えちゃいない。書くこととお酒を飲むことについて、とかそんなようなことを(例によって)考えていたような気がする。


 ずっと真夜中でいいのに『沈香学』を聴きながら、『沈香学』考(現在執筆中、掲載未定)について考えながら夕食(鍋)を食べる。母が、もし誰かに食事を作ってもらえるなら、ビーフシチューと魚のソテーが良いと言っていた。そのうち、自分は酒の粕漬けとビーフシチューを作れるようになるだろうか? 作ることを学ばなければ、作れるようにはならないだろう。もう少し料理をしっかり学びたいものだ。


 ゲーム雑談スペース(一応「ムートーク!」という名称で昨年からやっている)を夜に開くか少し思案するものの、やはり来週にして、やり残しているゲームを買うことにする。『チコリー』『ドルドーニュ』『パックランド』(アーケードアーカイブ)『ナリタボーイ』『ヘッドライナー・ノヴィニュース』をPS5で購入。セール価格でしめて7800円也。

 やはり、初めてのゲームを初めて買ってプレイする時間というものはかくべつに良い。この得難い時間を配信などで人に公開する気にはあまりなれない。せっかく1人でリラックスしたり、ワクワクしたりしているゲーム時間をオンラインで公開することに「もったいない」という感じがしてしまう。

『チコリー』の出来は想像以上に素晴らしい。とくにテキストとフォントが凄い。ローカライズにとんでもない労力とセンスが投入されていることは誰の目にも明らかだろう。しかし、思っていた以上に「普通の」(ネガティブな意味ではない)ゲームでもあって、タイトル発表時に想像していたものとはだいぶ違った。やはりゲームはやらなければわからないものだ(やってもわからないことも多いが)。


トーマス・マン『魔の山』、昨日は少ししか読めなかったが、やはりこれは相当に面白く、手ごわい小説である。自分の生涯フェイバリット海外小説3選というものがあるとしたら、おそらく『魔の山』『城』『ライ麦畑でつかまえて』になりそうな気がする(さらに2つ付け加えるなら、ブラッドベリとドストエフスキーあたりか)。どれだけオールドファッションな小説読みなのだろうか。もし居酒屋に集まってめいめいに好きな小説を挙げる飲み会があったら、とても楽しそうだと思うが、そういうのは、もはやおめでたい大学生(文学部)くらいしかやらなさそうである。ちなみに自分もそういう学生時代がかつてあった。もはや前世くらい遠い昔の話である。

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