4 やりがちな、好きの組み合わせの不一致
これがダントツ、これは入賞できないだろという理由です。
好きなものは得意分野であることは多い。
しかしながら向けを意識していない人は、これをやりがちです。
それは何かというと。
例えば、恋愛ものを読みたい人は恋愛ものをチョイスします。
その中でも異性恋愛ものを読みたい人は異性恋愛ものをチョイスします。
異性恋愛ものなのにBLや百合を混ぜるとどうなるか?
「異性恋愛ものを読みに来たのに……」
となる。
BLを読みたい人はBLをチョイスするよね?
でもそこに異性恋愛のごたごたをプラスするとどうなるのか?
「BL読みたいからBLを選んだのに……」
となる。
好きだからいれるのではなく、読みに来た人が何を求めているのか?
そこを考えるのが層の合致なのね。
「えー、でも」って思うかもしれない。
けれども、パンを買いに来た客におにぎりを買えと言っているのと変わらないの。
その客はおにぎりが欲しいわけじゃない。
売る側で考えてみて。どの層に向けて売ればいいか考えるよね。
でもこれは売り辛いなと思われたら弾かれるの。
ここ、パン専門店だからパンの方が売りやすい。確かにおにぎり混ぜても良いけれど、基本客はパン屋だと思ってやってくる。
そう考えたら自分がしているのはちょっと変かもって思うでしょ?
入賞することに重点を置くのであれば、層をきちんと定めてそれに合う作品にしなければならない。書籍化されて本屋で並べる時、どこに並べていいのかわからない作品では入賞できそうにないでしょ?
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