ぬいぐるみによるゆめの世界へようこそ!?

natumikan

第1話 教室からワープですか!?

僕は小説に出てくるような冒険者になりたい。

ゲームでもいい、

なんせ旅をしてみんなのヒーローになりたい。

それは僕の夢だ。


僕、富岡時桜(とみおかときお)は本気で

ヒーローになりたい高校一年生だ。


進路も本気でヒーローになりたいと先生に

話をこの間伝えた。

しかし、先生は全く相手にしてくれない。

それもそうか…

僕の見た目的に前髪で半分顔は隠れていて、

眼鏡をかけている。

しかも、チャームポイントのそばかすが、

ほっぺについてるからまさしく陰キャと呼ばれる

部類の人間だ。それでもやっぱり諦めきれない夢である。


授業もヒーローになるための授業なんて

してくれないですかね…先生。

なんて思いながら、ぼーっと黒板を見つめていると急に何かが飛んできた。

その飛んできたものが、おでこにすごい勢いで

直撃した。


「…いってぇ…」

直撃したおでこをなでていると、

おでこを直撃したなにかが、コロンと音を立てて床に落ちた。それは真っ白なチョークだ。


「おい!富岡!お前を当てているのになーにを

ぼーっとしているんだ!早く答えろ!」

先生はかなり怒っている。やばいぞ…これは…

ここはヒーローだ!こうするしかない!


「すみません!わかりませんでした!」

僕は勢いよく立って、頭を下げながら言った。


「…そうか、それなら早めに言ってくれると嬉しいぞ!富岡!」

なんとか先生は許してくれたようだ。

よかった…これで俺の世界は安全だ…


ほっとしてとりあえず椅子に座った。

チョークは転がったままだ。

あとで元の場所においておこうと、机の下に落ちたチョークを拾おうとした…


ふと僕の机の中を見ると、深緑の紙が1枚入っていた。全く見覚えもなく、入れた覚えもない。

これは確実に僕のではない。


誰かが間違って入れたのだろうか…


ふと、僕は深緑の紙を手に取った。

どうやら、厚紙らしく2枚に折られている。


僕は中を確認しようと開いた。


その瞬間、開いた紙から突然眩しい光が現れた。

僕は眩しさのあまり目を細めた瞬間に、急に意識が飛んだ。



僕が本当のヒーローになるきっかけは、

この瞬間だった。

待ち受ける世界がこんなに広く、そして長い旅になるとはこのときは知る由もなかった。





僕の未知の世界はここから始まる。












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