学校の快談
ごむらば
人体模型 第一話
俺の高校には七不思議の一つがあった。
人体模型が夜な夜な動くというもの。
ただ、その人体模型は内臓や骨が見えているものではない。
普通の人形のような風貌、大きさは160cmもない。
髪の毛は直接肌に書かれ、顔もプリントされたような顔。
ただの人形のように思えるが、実は手抜きは外観だけで皮膚を外す事が出来る。
シリコンで出来た皮膚を剥がすと、血管その下に筋肉組織が、そして筋肉組織を剥がすと、内臓、骨を見る事が出来る。
表面以外はリアルで精巧に作られている。
一度、担当教諭に見せてもらった事があった。
俺の名前は足田 光(あしだ ひかる)。
そう、怪談は知っていた。
幽霊とかそういった類のものは、見た事も感じた事もないので全く信じていなかった。
でも、ある時提出忘れをしたレポートを図書館で作成し終えたのが午後8時を回っていた。
ほとんどの生徒は帰宅。
一部の教諭だけが残っている学校は、廊下の照明もほとんど消えて不気味の一言につきる。
レポート提出は次回にしたいところだが、今日提出しないと、留年のランプが点灯してしまいそうな所まで追い込まれていた。
仕方なく例の人体模型のある準備室にいる堂上 光(どうじょう ひかる)先生のところへ向かった。
同じ名前なのだから少しはオマケして欲しいと思うのだが、堂上先生は厳しい対応だった。
準備室の扉をノックする。
「失礼します!堂上先生、レポート持ってきました!」
準備室に灯りはついているが、堂上先生の姿はなかった。
トイレにでも行ったのかと思い、しばらく待つ事にした。
しかし、一向に先生が戻ってくる様子がない。
ここは学校内でも一番奥で離れた場所、廊下を歩く音がすれば、先生で間違いないのだが、音は全くしない。
午後9時近くになり、校舎に少しあった明かりも少しずつ消えていく。
「おっそいなぁ、堂上先生」
その時、準備室の奥の方で何か動いたように見えた。
「先生?」
声をかけてみるが反応はない。
椅子に座っていると妙に準備室の奥の方からの視線を感じる。
気のせいかと思いながらも人体模型を見ているとある事に気づいた。
人体模型のイチモツが大きい事に。
前に見た時はこんなに大きくなかった気がする。
俺より大きなイチモツをぶら下げた人体模型に近づいていく。
なんとなくだが、人体模型から緊張感が伝わる。
俺はゆっくりとその場にウンコ座りをすると、人体模型の大きなイチモツを掴んだ。
その瞬間、人体模型はビクッと反応したように見えた。
人体模型がぶら下げているイチモツはなんとなくだが、AVなどで女優さんが使用しているモノに酷似しているように見えた。
俺はイチモツを握ると、少し引っ張ってみた。
すると人体模型は腰を少し前に押し出すように見えた。
気のせいかと思い、イチモツを今度は力を込めて押し込んでいく。
「ふぅっ」
確かに息を吐くような音が聞こえた。
人体模型の顔の辺りから。
俺は気づいてしまった。
まさかとは思うが、確認する事に。
イチモツを激しく出したり入れたりを繰り返す。
人体模型は内股になりながら、必死にその場に立っているが、顔の辺りからは「んふっ、んふっ、ふぅぅぅ、んん」と必死に何かを堪える息遣いが漏れる。
俺が俺勢い良くイチモツを引っ張った時だった、イチモツが人体模型から抜けてしまった。
同時に立っている力を失った人体模型が、女の子座りでその場に崩れ落ちた。
“ん?逝っちゃったのかな?“
俺は人体模型に謝る。
「ゴメンね、壊しちゃった、今から代わりのもの用意するね」
そう言って、人体模型を床に寝かせると、俺はズボンを下ろした。
異変に気づいた時から既に硬く勃起していた俺のブツを抜いてしまったイチモツの代わりに差し込んだ。
「ん…んーん!」
人体模型のイチモツが抜けてしまった穴の中は温かくて締まりがいい。
ゆっくりとピストン運動を開始すると、人体模型は堪えているが、喘ぎ声をあげ始める。
「うっ、うっ、あっ、あっ、あっ」
可愛い女性の声だ。
俺のブツを挿入している穴から『ジュボ、ジュボッ』と音をあげ始めたが、何か変だ。
人体模型から人の体液は感じられない。
一旦、自分のブツを抜くと穴の中を確認してみる。
寝たままで動かない人体模型の穴の中へ指を突っ込み調べてみる。
穴の中へ指を入れた瞬間、人体模型の体が強張るのがはっきりと分かった。
穴の中を指で調べたが、ゴムのような膜が内側にあるのが分かった。
穴から抜いた指の臭いを嗅ぐが男のものっぽい臭いしかしない。
どうやら、人体模型の中身とこの穴は直接は繋がってはいないようだ。
ところどころで動いたり声を上げていた人体模型だが、今は本来の動かない人体模型を演じている。
ただ、胸の辺りが大きく上下していることから、中の人は呼吸が苦しい事は見ていて分かる。
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