普通な僕と美人な彼女が付き合うらしい

もこ

第1話 告白

高校2年生になって早2ヶ月。


1年生の頃から好きだった蒼凪凛先輩に今日告白する。


「おはよう諒、覚悟決めたか?」


こいつは瀬崎一、僕の数少ない友達で小学校からの付き合いだ、見るからにチャラ男で陽キャだが性格はいい奴だ。こんな普通な僕とも仲良くしてくれている、おかげでぼっちにならなくて済んでありがたい限りだ。


「うん、覚悟決めたし、ラブレターも靴箱に入れた。」

「そうか、お前も大胆だなぁ、まあ頑張れよ


「でもさぁ、ほんとに来てくれるかなぁ」

「まあ多分来てくれると思うぜ、今までだって振ってるけど約束場所には必ず来てたって友達から聞いたことあるし」

「そっかぁ...やべぇめっちゃ緊張してきた」

「ははっ、今の内に慣れておけよ。じゃあな」

 一とは別のクラスだがこうして朝には会いに来てくれる、ほんとにありがたい。


「お前ら席につけー朝礼始めるぞー」


そうして僕は席につきいつもより長く感じた授業が始まった。


終礼が終わると僕は急いで学校裏に向かった


(まじであの先生話長いんだよもうちょい早く出来んのかね)


「よかったまだ来てなかった」

「おい、待ったか?」

着いたと思ったらすぐに蒼凪先輩はきた。

「いや自分も来たばかりです」

「そう、で、一応聞くけどなんの用?」

「1年生の頃から好きでした!一目惚れでした!僕と付き合ってください!」

(いえた!噛まずに言えてよかった!まあ今まで告白してきた人も全員振られてるしまあ振られるでしょ)

「いいよ」

「ふぁ?」

「それじゃ、帰るね」

その場から逃げるかのようにその場を蒼凪先輩は去ってゆく...

「ちょっ待っ...................................うそん」


(どゆことどゆことどゆこと!なにOK貰ったの?どっちなの帰り方完全に振ったあとの帰り方だったよね!OK貰ったはずなのになんでそんなに素っ気ないの!もしかして幻聴!自尊心の塊だったの僕!?)


キーンコーンカーンコーン


「チャイムか...とりあえず、帰ろう」



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