#いい歯の日

夢美瑠瑠



(これは、今日の「いい歯の日」に因んでアメブロに投稿したものです)



 これは、以前にも書いたことがあるが、歯痛に苦しんでいた末に、「ハイ」な状態が訪れたことがあります。

 

 朝から歯が痛くて、そのままに車で外出して、本屋に行ったりしていると、不意に「多幸感」というような、酔っぱらった時のような特殊な意識変容?状態になった。


 精神が健康で自由な感じになって、全能感、幸福感、そうしたハッピーなメンタリティになったのです。

 これはいわゆる「脳内モルヒネ」の作用だと思う。


 ランニングハイという現象は長距離走者が苦痛のあまりに脳内にモルヒネのような物質が自然に出て、ハッピーになる現象です。たぶん「脳内革命」という昔のベストセラーで有名になったエンドルフィンというホルモンの作用らしい。


 長距離を走るのが、この快感のために病みつきになる場合もあるそうです。ジョギング中毒?というのだろうか。

 Mrチルドレンの歌に「ランニングハイ」というのがあったなあ。どんな歌やろか?


 で、そのだから「歯痛ハイ」が、そんなことは初めてでしたが訪れて、しばらく続きました。

 摂取したことないが、モルヒネを投与されてもこういう状態になるんだろうなあ、とか思っていました。

 

 「すばらしき新世界」というSFに、こういう副作用のない、休日に人々が娯楽やら休息のために飲む特殊な薬があって、「ソーマ」という名称ですが、面白いアイディアだと思った。「ソーマ」という別の、神話か何かに出てくる物質があるらしいのですが、これはよく知らない。また調べてみたいと思う。


 「人生なんて、ドラッグとうまく付き合えないやつの苦労でできているだけ」とかそんなことをジョンレノンが名言吐いたらしいが、つまりそういう酩酊感でトリップでもしていないと、人生なんて素面ではとても生きるに堪えない、ヒドイ悲惨なことだらけ…世界で最も有名な大富豪がそういうのだからこれは多分真理なのだと思う。


 匹夫凡夫の一文無しが生きるの辛いのは当然で、早く死んだほうがいいとか思いたくなり、アル中になっても仕方ないのかもしれない。


 そういう絶望から、しかしまた希望を見つけていくようになるという、そういうプロセスが「生きる」ということなのかとも思います。

 

 苦労して悩まないと人格でもなんでも成長しないし、そういうところはアンビバレンツで表裏一体の構造を成しているかなあ?とか思います。



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