乱れた舞

輝空歩

《 帰り道... 》

君は僕のことを嫌いになってしまったのだろうか。後悔と怖さの念が頭に浮かぶ。


あぁ、それだけはやめておくれ、、、都会の色が降る雨に反射している。そんな夜の空気に君の名前を呼んでみる、、勿論、何も帰っては来ない


『ピロン!』


ラインの着信だ... すると僕の体に恐怖の直感が走る。君だ


僕はアスファルトの地面に水飛沫を立て始める。走っている。


アパートの階段をかけ登り、僕の部屋のドアを開け、入り閉める。


おそるおそる、ラインを見る。そこには一つの文字。



 『別れよう』



ボクはスマホを投げる。どこに当たったのかはわからない。そして悲しみに暮れ、座り込む。


ふと、あるものが目に写った。ペットボトル。

君が今日忘れたものだ。


ボクは子どものようにそこに向かい、ペットボトルを宝石のように手に取る。まだ中身が残っている。ボクはそれを口に当て、中を注ぎ込む。


 懐かしい味....

おいしい。

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