第118話昔の地域行事のことなど1

 04/13

こんにちは、仲津です。


 毎日変化のない生活で、今日は何を書こうかなという感じになってきました。

 今日は、昔話でも。


 私が結婚した頃の地域行事について書いてみようと思います。

 もう10年以上前に中止になってしまったのですが、当時はまだ昔ながらのイベントが残っていました。


 特に、お嫁さんたち女性だけの集まりがいくつか定期的にありました。

 昔は姑に仕え、働き続けているお嫁さんが、家を離れてほっと息抜きができる場所だったのだと思います。


 でも、昔からのしきたりや、上下関係がありましたし、新人にとっては少し息苦しい雰囲気でもありました。


 時代が変わるにつれて、家庭環境も変わり、遊ぶなら家族や友達との方が気楽だという風潮に徐々に変わって来ました。


 でも当時は、結婚したらお嫁さんは当然のごとく強制参加で、それまで参加していた姑さんは入れ替わりで引退になりました。


 実は私、そういう行事が苦手でしかたがなかった。


 私が住んでいる地域は田舎のせいか、今は新しく仲間に入るお嫁さんがいません。

 結婚しても外へ出てしまうことが多く、私などがまだ若手なくらいですから、いかに高年齢化しているかがわかるというものです。


 そんなわけで、高齢化や、後進がいないことが理由で、徐々に中止になって行きました。

 おおぴらには言えませんが、内心よかったなと思っています(笑)


 かつて、毎月、各家持ち回りで集まっていたのは「十九夜講」という、夜の3時間ほどの集まりでした。


 本来は十九日が開催日だったのでしょうけれど、お勤めの人も多くなって、宿(当番の家)の都合での開催でした。


 宿の家は、観音様の絵姿の掛け軸を掛けた簡易祭壇に、甘く煮た大角豆とお茶をお供えします。

 お嫁さんたちは、宿のお家へ着くと、座敷の入口で当家のお嫁さんと三つ指を突いてご挨拶します。


 その後、祭壇の前で手を合わせてから、お金を置きます。当時確か500円だったと思います。

 このお金はまとめて毎月貯金して、親睦旅行のお小遣いとして使っていました。


 あとは、お茶と煮豆と、お漬物、お茶菓子などを食べながらお喋りするだけです。


 一番年上の人が、そろそろお開きにしようと言うと、また三つ指をついてご挨拶して、家路につきます。


 今思うと、それが地域の情報交換になっていたのだろうなと思います。

 地域のまざまな情報(噂話も含む)が聞けて、同年代のお嫁さんとのお喋り自体は楽しかったですが、やはり先輩方に気をつかったりするのは、少し堅苦しかったと思います。


 それに1ヶ月ってすぐに来てしまうんですよ。当時はお勤めをしていましたから、貴重な休息時間が削られるのが残念でもありました。


 長くなって来たので、今回はここまで。続きはまた後ほどにでも。

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