第16話ホームページのこと

こんにちは、仲津です。


前にワープロのところで、第8話だったかな、ワープロが壊れてパソコンを買ったことをお話しました。


買ってはみたものの、どう使うのかわからなくて、最初とまどいました(笑)

パソコンって色んなことに使えますけれど、使う目的がハッキリしていないと使えない。


当時はまだ20世紀でしたよ。

その後西暦2000年に至って、2001年にはミレニアム問題だったかな。パソコンの日付の問題でなんだかザワザワしたりして。

こうして書いていたら、少し当時を思い出してきました。


当時、契約したブロパイダーのサービスで、ホームページのスペースが無料で使えたのです。

そこで、「ホームページとはなんぞや」というところからはじまって、自分でも作ってみたくなりました。


でも、どうやれば良いのかわからない。

ブロパイダーの説明ページを見ても何が何やらで。カタカナの専門用語がわからず、検索して調べると、ますますわからない言葉が増えて行く。途方にくれました(笑)


田舎のことで、当時はまだ身近にパソコンが扱える人がいなかったのです。

父も無線についての事しかわからないので、聞くこともできず、あきらめかけたのですが。


書店で「ホームページ入門」みたいな本を見つけて買ってみました。

入門書を読んでも同じことで、わけがわからなかったのですが、どうやらHTMLとやらを覚えれば、Windowsについている「メモ帳」でも作れるらしいということがわかりました。


そこで、入門書にある例文をメモ帳に書き写して、ブラウザで確認するという作業を繰り返しているうちに、なんとなく規則性のようなものがわかってきて、基本的なHTMLで、ホームページらしいものが作れるようになりました。


と、言っても、今見ると恥ずかしいほどのもので、トップページに入口ドアと、サイト名のロゴがあるだけ、クリックすると目次ページに飛ぶというシンプルなものでした。


でも、それまでやっていた編集の仕事で、本のレイアウトをしたりするのは好きで、それと似たような作業なので面白いと思いました。


以来、個人のホームページは、自作の詩や日々の日記などを掲載してリニューアルをしながら10年あまり続けていました。


その当時はまだスパムなどもほとんどなく、自サイトに掲示板を設置していても荒らされることがなかったのです。

掲示板を通じてネット仲間ができたり、一度はオフ会に参加したこともありました。


でもそのうちスパム投稿が増えて管理しきれなくなって、掲示板は削除してしまいましたけれど、ある意味のんびりした時代でした。


その後、ブログというものが出てきて、一般に広まってきたため、ブログに移行して現在に至っています。


何かを書きたい、表現したいと思いながらも、卓越した才があるわけでもない私が、自己表現の欲求を満たすことができたのが、Webという場所だったのこもしれません。

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