第59話 社会不適合者がかっこいいとかいう厨二的考えからすぐに抜け出しなさい。死ぬぞ。

 どうも。五月に無事就職して一ヵ月でクビになった者です。お久しぶりですね。まじで働くってクソですね。いや今回の場合は会社がクソだったんですが、まあ私もクビになるの初めてじゃないし、結局のところ自分もクソという結論に落ち着きました。もう胸張って社会不適合者と名乗っていいのではないかと。でもそれなりにあちこちの会社で働いて給料貰ってた実績があるのでね、障害とは認められないんでしょうね。ハイ、世の中もクソ。

 ところで昔「一所懸命はかっこ悪い」とかいう風潮ありましたよね。その後にも無気力系主人公がカッコいい、みたいな。そういうのに影響されて悪い道を歩いているのではないかと思いついたんですよ。今回はそういうのに責任を擦り付けていきたいと思います。じゃないとちょっとやってられんのよ。

・銀魂

 やれやれ系主人公と言えばこの作品でしょう。割と文句がつけようもないほど無気力系だとは思うんですが、ここの主人公って不死身ですよね。無茶苦茶強いし。で憧れたかというと・・・体力ゼロの自分が憧れる要素はなかったのでこの作品のせいではないですね。

・涼宮ハルヒの憂鬱

 アニメはたぶん全部見たと思いますが・・・ここの主人公ってそもそも色がないというか、ギャルゲーにでてくる顔のない主人公タイプだと思うんですよね。ってことでここの人にも影響された覚えはないです。アニメではむっちゃ喋るなとは思いました。そういえば銀魂と中の人が同じですね。

・千と千尋の神隠し

 ある意味リアリティという点ではここの主人公が一番かも。私もああいう可愛くないタイプの小学生だったもので。ただ千尋はちゃんとあっちの世界で成長していくんですよねぇ。周りの大人がわりと面倒見のいいちゃんとした人?たちだったのもあるけれども、それを素直に受け入れてぐんぐん人として成長したので千尋は社会不適合者ではないんですよ。ああいうちゃんとした所に入れられてもなんか嫌になって飛び出してしまうのが社会不適合者です。書いてて悲しい。影響を受けられたら良かったのにね。

・薬屋のひとりごと

 これは・・・厨二病の夢ですね。どうも最近はやれやれ系は流行ってなくてググってもなかなか出てこなかったんですが、私の観測史上やれやれ系最新のヒット作です。おめでとうございます。表で目立つ気はないが、意見を求められると臆さず言いそれが評価される、おまけに実は美人という厨二の夢てんこ盛りです。アニメ放映当時この主人公に憧れた厨二病患者が大量発生したというのも頷けます。ただ私がこの作品を知ったのは数年前であり、人格形成に影響したと考えるのは難しいです。好きですけどね。

 ほかにはワンパンマンがやれやれ系にあげられてましたが、ヒーローやってる時点で凄い人なので却下。

 調べてて思いましたが、本気で主人公が無気力だと話にならないですね。その状況から逃げ出そうとするに決まってるので。でもそういえば逃げても逃げても連れ戻されて問題に向き合わされる作品がありましたね。

・新世紀エヴァンゲリオン

 ここの主人公は・・・憧れない。むしろ可哀想。もちろんサードチルドレンという選ばれし者という特別感はありますが、どう考えてもやらされることは罰ゲーム。嫌なリアリティという意味ではこれが一番ですね。できないと叫んでもお前がやるしかない!と強制される悪夢・・・シンジくんよく死ななかったな、いや常時監視で死ぬことすらできなかったんだったかな。怖い。

 でもこれに影響を受けたかというとどうだろう。心理学とか聖書とかに興味がでたのは確か。あと話はずれるけど庵野監督が好む”大人が難しい事を喧々諤々で話し合ってる姿はカッコいい”というのが好きです。そういう意味でシンゴジラは大好き。これは性癖ですね。影響はされたけれども人生が変わる感じではなかったかと。

 色々思い出してはみたものの、人格の歪みを特定の作品のせいにするのはやはり無理がありますね。強いて言うなら時代の空気であった「頑張るのってダサイ」というのに影響を受けたのはあると思います。でも証明できないし、証明できたとしても私が「その時代の子どもだった」というだけなんですよね。それ以上でもそれ以下でもない。たぶん生まれながらの社会不適合者。社会不適合だったからこそ良くないものに影響されやすかったというのはあるんでしょうけど。

 あ、不良とかヤンキーがカッコいいという時代もありましたね。やっぱりそこに乗せられた人間は馬鹿だったんですよ。いつの時代も流される奴は馬鹿。でも流されないやつも馬鹿。正解は全方向にいい顔しながら染まらず自分の幸せを追求する奴です。でもそれすらも傍から見ると馬鹿に見えるんですよね。もう馬鹿ばっかり。それでも自分だけは違うと賢そうな顔してみせるんですよ。馬鹿みたい。

 先月クビになって思ったのは、私ってガチの社会不適合だなってことでした。それは昔から気が付いてたんですけど、正直こんな歳まで引き摺るような問題とは思ってなかったんですよ。歳取ったらなんとかなると思ってたんです。だって周りの大人はダメに見えても多少嫌われたりするだけでちゃんと生活してたし。でもこの歳になってわかりました。

 本気でダメな人間は歳取る前に死んでたんですね。私、この世がそんな厳しい世界だなんて気がついてなかった。真面目に生きてたら大丈夫なんだと思ってた。

 まあ全員が死んでないにしろ、普通の生活をしてたら見えない所にドロップアウトしていってるみたいです。そこが辛そうに見えるのは一方的な意見で住めば都なのかもしれませんが、一般的なルールが通じなくなる場所は怖いです。私は気が強くて無駄に偉そうだけど基本的に法律は守ってるし法律に守られたいタイプなんです。だからなるべく私が知ってる一般常識が通じる世界にいたい。でも常時愛想を振りまくのはしんどいから嫌だ。これは我儘なんですかねぇ・・・まあ場所によっては我儘って言われますね。そういう所から逃げてきた人生でした。

 あと場の空気が読めないって致命的にダメですね。昔から苦手だったので「空気は読むものじゃなく吸うものだ」と嘯いて生きてきたんですが、これ生き物としてダメですね。私がサバンナの草食動物なら肉食動物が近づいてきたのに気が付かず早々に死んでますね。ただこれ言い訳すると、マジでわかんないんですよ。だから空気を読もうとすると全てを疑ってしまうことになります。なんでもかんでも悪い方に捉え始めます。最悪でしょ? だから私は敢えて空気を読まないというやり方で生きてきました。でもやっぱりそれもダメみたいですね。もう、ほんと、どうしよう。

 今の就活状況は先週面接にいった所の結果待ちが1件、面接したいので希望日を教えてくださいと言われて希望日をだしたのにその返事が返ってこないところが1件です。後者が本命なんですけどね。どうなるかなぁ。

 昔から別に長生きなんてしたくなかったけど、今死ぬのは嫌なんだよなぁ。でもめんどくさいから死にたいなあという気分の狭間で揺れてます。ゆらゆら。でも我ながら救いようがないと思いますよ、ホント。






 

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