第49話 魔法訓練2
【イメージ共有】を発動させ、俺は二人に俺の世界の原理や法則などを流し込む。
「なるほど、燃え続けるの理由は、空気中の酸素が元となって、燃え続けているのですね。元素が基本的な元になっていて、それが働きかけ様々な事象を起こしているとなるほど、こういった理由なんですね。確かに理由を理解するとイメージで魔法が使えそうな気がして来ました!!あと、基本的には無詠唱で成立しそうですね」
ミーナちゃんは理解したことを口に出して復唱していて、サーシャは一人で「なるほど」と頷いている。
「よし、それじゃあ理屈を理解したところで俺がいつも使っているイメージも送ったからやってみよう」
「「はい!」」
「それじゃあまずは火魔法のファイヤーボールから。まず魔力を火の元にしながら、さっき言った酸素を使って燃え続けるのをイメージし……」
「「【ファイヤーボール】!!」」
俺が言い終わる前に二人は魔法を発動させていた。
うん、流石だな。
「やった!出来ました!」
「私もできました!」
これは余談だが、既存の魔法を使うより、俺のイメージで魔法を使った方が威力が高く、消費魔力も少ないと言うのがわかっている。明確なイメージがあるとそれに順応して魔法が洗練されるのだろう。
「二人とも流石だな。あとは込める魔力を調節しつつ魔攻と合わせて威力を決めて放つ。これをすんなりできるようになれば戦闘でも有利になると思うぞ」
「「はい!頑張ります!」」
「よし!いい返事だ、それじゃあ各自頑張って一通りの属性魔法を練習してみてくれ。何かわからないことがあったら俺に聞いてくれ」
「はい!」
「わかりました。」
二人は返事をして、訓練へと戻った。
俺は二人とちょっと離れたところに立ち魔力制御の練習をする。
正直、ステータスを下げて制御してもいいのだが、それだと咄嗟の時にできないし、もしこの先強敵が出て来た時にそんなことやってる余裕はなくなる。ステータスを下げて負けたなんてことになったらやばいからな。
それから30分いつも通りに魔力制御してみたがうまくいかない。これもイメージなのかな?ちょっとイメージしてみるか。自分の魔力をうーんそうだな、自分の血でいいか、血に例えて、指に針をさして、血が一滴ずつ垂れ落ちるイメージ。垂れ落ちた血を使用する感じで…
「【ウォーターボール】」
ウォーターボールを使ってみたが威力が若干弱いな。
もうちょい強くしたい。一回でもイメージを掴めれば、後は慣れでイメージしなくても使えるようになるからな。
うーんそうだな、イメージを変えて、水にしてみ…
(水魔法がLv10になりました。)
いや!だからなんで!?てかLv10になったらアナウンス入るのか、、、もういいや気にしてたら負けな気がする。続きをやろう。
水を魔力に例えてイメージしてみるか。
水を鍋に入れて、小さじスプーンですくって、すくった水を使用するイメージ。
「【ウォーターボール】!」
よし俺が思い描いた威力のウォーターボールがちゃんと出た!後はこれを威力によって変えていく。強めの威力だったらでかいスプーンで、もっと強くしたいならオタマですくう感じに変えていこう!よしそうと決まれば練習だ!
それから練習して俺は魔力制御を完璧に覚えた。
二人も基本属性はできたようで、疲れてはいるが嬉しそうな表情を浮かべている。
「よし!今日はここまでだな!基本属性が全てできれば、後は自分で応用ができる。各自練習するように、あと魔力操作は基本的に毎日行っておいた方がいいぞ」
「はい!」
「わかりました。」
「明日からは上級魔法までやってみようか、上級魔法のイメージとか諸々伝えるから、自分でイメージができるんならそれでやってみてもいいぞ。それじゃあ解散!」
「「明日もよろしくお願いします!ミツキ先生!」」
(先生…か、なんか恥ずかしいからやめて欲しいな。まぁこれも悪くは、ないか。)
そうして俺たちは各自、自分達の部屋に戻っていった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます