第21話 スキルと魔法

持ってきた本を読み終えたので元の棚に戻し、二階の本棚を歩きながら見ていると一冊の本が目に入った。


タイトルは〈スキルと魔法〉という本だった。その本を手に取り、一階まで行き読書スペースで読む。




まずスキルについて、読んでわかったことは


簡単にまとめると、スキルは自分の特技をスキルという形で表したもので、発動することで自分や周りに影響を与えるとのこと。ユニークスキルは先天的にしか手に入らなく、スキルは努力をすれば手に入るということらしい。


もちろん、スキルの中でも手に入らないスキルはあるらしいが基本的には努力をすれば手に入るということだ。




スキルには、スキルレベルがあり、そのレベルによって効果や範囲などが変わり、それはLv1上がるごとに大きく変わるらしい。




Lv9、Lv10まで上げるには相当な才能と努力をしないと獲得できず、持っている人は達人とまで言われている。スキルについてはこんな感じだ。




次は魔法について




簡単にまとめると、魔法は自分自身のMPを消費し、魔法陣を介して超常現象を起こすというものらしい。詳しいことは哲学的な話になってしまうので割愛。


MPを消費すると言ったが、基本的には魔力、魔攻、魔防の数値で魔法の威力や範囲が変わってくる。


ちなみに魔攻は魔力攻撃力の略で、魔防は魔力防御力の略だ。



魔法にはスキルと同じようにLv1~LV10まであり、レベルが上がるにつれ、使える魔法が増えていき、消費するMPと時間も増えていくということらしく、発動できる魔法の強さも変わってくるとのこと。




魔法の等級について


魔法は


Lv1~Lv3が初級魔法


Lv4、Lv5が中級魔法


Lv6、Lv7が上級魔法


Lv8が特級魔法


Lv9が神級魔法


Lv10が世界概念独立ワールド級魔法


と分類されていてLv9の魔法が使える者は、歴史上数人しかおらずLv10に関してはまだ確認されてないそうだ。本当にあるのかも不明で、神話にちょっと話が載っているくらいだ。そして、Lv8の特級魔法が今、人族が使える最大の魔法らしい。




この世界の通貨について




この世界の通貨はリ・ア・という単位で1リア=1円と言った感じだ。


硬貨は鉄貨、銅貨、銀貨、金貨、白金貨、王金貨、黒金貨があり、それぞれ1枚ごとにこの価値になっている。




鉄貨=10リア


銅貨=100リア


銀貨=1,000リア


金貨=10,000リア


白金貨=1,000,000リア


王金貨=10,000,000リア


黒金貨=100,000,000リア


となっている。




〈この世界の神について〉は今はさほど重要じゃないのでまた今度説明するとしよう。



「てか、世界概念独立ワールド級魔法ってなんだよ...誰だこんな名前つけたの、世界2回入っちゃってるじゃん...」



俺は小声でそんなことをぼやきながら、スキルと魔法についての本を戻し、二階と一階を行ききして色々な本を手に取り読み漁る。




ふと、時計を見ると時刻は11:50分を指していた。




(そろそろいくか)




フィーナちゃんとの約束があるので席を立ち、本を本棚に戻し受付に行き「ありがとうございました」とだけ伝え、外に出る。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る