第15話 ギルドマスター
今日は2話投稿!!!
いつも見てくれてありがとう!今日も楽しんでいって!
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「勝者え、えぇと…」
(まだ名前言ってなかったな)
「自己紹介がまだでしたね。ミツキと申します」
「は、はい、勝者ミツキさん!」
戦闘が終わり、勝者コールをするレーネさん
そのままギルドマスターと一緒にこちらに寄ってくる。
「ミツキさんがいつ攻撃したのか全然わかりませんでした!何かのスキルですか?」
質問をして来たので返答する。
「いえ、純粋な身体能力ですよ」
「あの動きが身体能力か…正直全くと言っていいほどわからなかったぞ」
この待ちに着くまでの4日間結構魔物を狩ってるからステータスも上がってるし、見える人はそうそういないんじゃないだろうか。
「何故、君は冒険者になっていない?それだけの実力があれば直ぐにでもAランクに上がるだろうに」
この国が嫌いなので登録してません。と、この国の人間に言うのもあれだろうからここは嘘をついておこう。
「実は知り合いと他の街で一緒に登録しようと決めているんですよ。その道中でたまたまここに寄っただけですよ」
「そうか… そう言えば買取の最中だったな、ここに魔物の素材を出してもらえるか?」
ここに来る途中魔物の素材は回収している。
「全部出してもいいですか?」
「そんなに多いのか?」
「えぇまぁさっき出したので3分の1ぐらいですし」
「わかった。出してくれ」
そう言われ脳内で〈異空間〉の画面を表示させ、素材を選択する。これは説明していなかったが一応脳内でも〈異空間〉の画面を表示させることができる。2日目に脳内でイメージしたら普通にできた。
ドバァァァァ
「「いや多すぎ!?」」
(いや量は言ったよね?しかもキャラ崩壊しかけてるぞお二人さん)
「それにどれもA、Bランクの素材じゃないか!?」
「そのA、Bランクとはなんでしょうか?」
「はぁ~ 君はそんなことも知らずに魔物を狩ってたのか。まぁいい冒険者ギルドには魔物を強い順にSSS、SS、S、A、B、C、D、E、Fと冒険者が死なないように、目安になるように魔物をランク付けしているのだ。そして君が倒して来た魔物はどれもAランク冒険者が3,4人いないと勝てない魔物なのだ」
なるほど大体思っていたのと同じだな。
「ご丁寧にありがとうございます」
「それじゃあ、ちょっとギルドマスター室に来てもらえんか?魔物を鑑定してる時間は暇だろう?」
「えぇ、いいですよ」
「それじゃあ行こうか。レーネこの場は任せる。鑑定士を呼んで素材の合計金額を、あとそいつらが起きたら全員のランクを1ランク降格させて、1ヶ月間のギルド利用禁止を伝えといてくれ」
「わかりました」
「それじゃよろしく頼むぞ」
それだけ言い残し、俺とギルドマスターは闘技場を後にする。闘技場を出た後、ギルドマスターと一緒に二階へ上がりマスター室と書かれた部屋に入る。
「失礼します」
「そこのソファにかけてくれ。今紅茶を出す」
俺はソファに腰をかけ、紅茶が出されるのを待つ間、部屋の中を見渡す。
あんまり装飾はなく、ソファが三つと客用のガラステーブル、事務用のテーブルと椅子があるだけの質素な部屋だった。
「あんまりジロジロ見たってなにもないぞ?この部屋は仕事部屋であんまり私物は置いてないからな。ほい」
そう言いながら紅茶を差し出して来た。
それを受け取り、何故呼ばれたか聞いてみる。
「それで俺は何故呼ばれたのでしょうか?」
少し、間を置いて返事が返って来る。
「実はここ最近物騒なことが多くてな。4日前に勇者達が召喚されたことは知っているか?」
「えぇまぁ」
俺たちのことだしね。
「実はその勇者達が何人か他の国の何者かに誘拐されたと情報が入ってな」
「!? それは誘拐で間違いないのでしょうか?」
「ああ、間違いない。国の上層部からの情報だからな。詳しくは知らないが他の国と言っていた以上何かあったのだろう」
「そうですか…何故それを俺に?」
「実は怪しい奴がいたら捕らえろという命令を出されていてな。単刀直入に言う。君は他の国の差し金か?それとも犯人か?」
「まず何故俺を疑っているのか理由をきいてもいいか?」
「そうだな…さっきレーネと少し話をしたのだが、君は他の国から来たそうだな。それとこの国の情報をあまり知らなかったそれが理由の一つ、そしてさっきの戦闘を見たがあのスピード、王都からこの街にに来るならそう時間はかからないだろう。それが二つ目の理由だ。三つ目は単純な戦闘能力の高さだ、誘拐を行なった犯人となると相当な戦闘能力のが必要なはずだ、何せ相手は召喚されたばかりとはいえ勇者達だからな、それに手練れの護衛も相当いただろうしな。それとこの時期にまだ冒険者登録をしてなくて、相当手練れなんて人なんてそうそういないだろうからな。」
「まぁ確かにこの時期に俺みたいな奴がきたらそりゃ怪しむわな。だけどその質問の答えはどっちもNoだ」
「そうか、よかった」
「ん?そんな簡単に信じるのか?」
「私個人としては君はそんなことをする人じゃないと思っていたよ。だから君のことは元々疑っていなかったよ。でも上層部からの命令だから聞かないわけにもいかなかったというわけだ。あと私に嘘は通用しない」
(嘘が通用しないってどいうことだ?)
そう思い聞いてみる。
「それはどういう?」
「まぁ言っちゃうとユニークスキルだ」
「…そういうことか」
なるほど納得だ。
「それより、もし俺が犯人だったらどうするつもりだったんだ?殺されていたかもしれないんだぞ?」
純粋な疑問だった。ギルドマスターは戦闘が終わったあと俺に向かってこう言っていたはずだ「全くと言っていいほど見えなかったと」その上であの質問をしたら確実に殺されるだろう。
「君を信じてみたかったてのもあるけど、正直あれは保険だよ。まぁもし君と戦ったら腕の1,2は覚悟していたからな。それでも抑え込むのが精一杯かな、戦闘をイメージして見たけど勝ち目はほぼなかったな。それに君隠し球何個か持っているだろう?」
なるほど保険かそれならもし俺と戦うことになっても俺のスピードに対応できるというわけか。俺に実力を悟らせない為でもあったという訳か。
(でもそれって…)
「ん?それってあんまり俺を信じてなかったということにならないか?」
「それはそれ、これはこれ」
これ以上はなにも聞かないほうがいいだろう…
「そ、そうか」
「あ、そういえば自己紹介がまだだったな。私の名前はニーナ、ニーナ・フォレストだ。よろしく」
そう言いながらニーナは手を差し出してきた。
「改めて、俺の名前はミツキだ。よろしくニーナ」
そう言いながら差し出して来た手を握る。
ていうかここまで名乗らなかったのってやっぱり、あんまり信じられてなかったってことだよな??
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