男女比1:9の貞操逆転世界ゲームの悪役貴族に転生した俺は、【模倣】の魔眼でバッドエンドを破壊する〜でもブラコンで匂いフェチの姉に迫られて困ってます〜
モツゴロウ
第1話 リバーサル・サーガ
「――いてて……。あ、あれ? ここは……?」
「目を覚ましましたか、クロード。大丈夫ですか? 頭を打ったようですが……」
目を開けると、黒髪美人な女の子に膝枕をされていた。
「……クロード? いや俺は――」
……なぜだか頭が割れるように痛い。どうやら稽古中に転んで頭を打ったみたいだ。
俺はもう一度、彼女の顔をよく見てみる。
――夜の闇のような漆黒の長髪。つやつやと陽の光に照らされ、美しい輝きを放っている。
キリリとした涼しげな目元。凛とした蒼い瞳が俺のことを心配そうに見つめている。まさにクール系美人だ。
そして、なりより圧倒的存在感を放つその胸。膝枕をされながら見上げれば、視界のほとんどが胸に支配されるレベルの巨乳である。
というか、この姿って……。
「……シ、シンシア!?」
俺に跨っている謎の女の子は、俺が死ぬほどやりこんだゲーム、【リバサガ】の
え、なんでシンシアが? 夢でもみてるのか……? も、もしかして異世界転生ってやつ!?
「……? はい、シンシアですが。大丈夫ですか? 自分が誰だか分かりますか?」
……本当にシンシアみたいだ。信じられないが、どうやら俺は前世で死ぬほどやりこんだ【リバサガ】世界の
「クロード。……クロード・アルベイン」
俺がその名前を口にすると、シンシアは安心したように微笑んだ。
「……どうやら大丈夫そうですね。今日はこれで終わりにしましょうか。クロードが心配ですし」
俺の頭を優しく撫でながらシンシアがいう。その母性に満ちた表情は思わず赤ちゃんに戻ってしまいそうなくらいの安心感。
「バ、バブ……」
「バブ?」
「あ、いやなんでもない!
「ね、姉さん……!?」
つい前世の癖で(俺には姉がいたのだ)シンシアのことを姉さんと呼ぶと、なぜかシンシアは口をアワアワとさせる。あ、あれ? 姉さん呼びはまずかったか?
「……も、もう一度お願いします! さぁ、姉さん、いやお姉ちゃんと!」
……あ、これ違うわ。ただブラコンなだけだわ。そういえば、設定資料集の
「えっと、……お姉ちゃん?」
「はぅあっ!!?」
俺の『お姉ちゃん』呼びになぜか顔を蕩けさせ、悶絶しているシンシア。めちゃくちゃ可愛い。
そんなブラコンモードのシンシアを楽しみつつ、前世の記憶を必死に思い出してみる。
──
貞操逆転×悪役転生ものです!
頑張って書きますので面白い、続きが気になると思ったらフォロー、応援のほうよろしくお願いしますっ
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