第23話、いつからこの世界は18禁になった

俺はリーフおっさんに大変な仕事を押し付けて町に戻ってきていた。やはり、何だか言っても一番、落ち着くのは家とか領地なんだなと思っていた。



するとナオが紙に書いてお帰りと見せてきた。だから俺はただいまと返してからアーシャは何処にいるのと尋ねるとナオが何だかなるほどなと行動を示して何か深読みをしている気がするけど気にしないでいると屋敷にいるらしいので俺はなら向かうことにすると伝えてた。



さて、屋敷に戻ったのは良いけど何か人の気配がなくあるのはアーシャぐらいであった。ナオは一体、何を勘違いをしてしまったのだろうかと気になったけどまずはこのサファイアみたいな宝石をアーシャに渡してから考えることにしよう。



そうしてアーシャは俺がよく仕事をしている部屋にいたのでアーシャに声をかけたのである。



「アーシャ、実はお前に渡したいものがあるだけど受け取ってくれるか」



いやー、かなり緊張してきたな。アーシャはかなりの絶世の美女であるから余計にドキドキが凄いことになっている。



そうしてアーシャは何でしょうかと言ってきてこちらを振り返って来たので俺は先程の手に入れたサファイアみたいな宝石をアーシャに渡したのであった。



アーシャと同じ目の色の宝石だから気に入ってくれると思ったけどどうかなと思っているとするとアーシャは涙を流し始めて俺はもしかしてやらかしたかと思っていたその瞬間にアーシャを抱きしめてきて想いを伝えてきたのである。



「テンガ様・・・いや、貴方。私はとても嬉しいです。こんな私かもしれませんが末永く宜しくお願いします」



うん?何か大事になっていないか俺は普通にプレゼントをあげようとしただけだよと思いながら言葉を探しているとアーシャの胸が当たり柔らかないなと思っていたけどすぐにそんなことをしている場合かと自分自身に鼓舞をした。



このままだとなんかヤバそうだから今だけでもしっかりとしないと気持ちを引き締めて話をしようとしたら向こうから先に話を始めてしまった。



「旦那様、私は貴方様の妻として恥ずかしくない様に必死に頑張っていきます。なのでその今夜は一緒に寝ませんか」



あれ?俺はいつの間にかバーチャル世界に入り込んでしまっていたらしいからさて、何処かにログアウトのボタンがある筈だと探し始めた。



しかし、いくら探しても見つからず。もしかしてラノベゲームかもしれないから急いで吹き出しを探してセーブをしないとこの後は間違いなく18禁展開になるからな。



そう思いながら必死に探していたはずなのに見つかることがなく、俺はいやいやいや、落ち着け、何処かにあるはずだ!



こんな展開はエロゲーしか見たことがないだけど何がどうなってこんな事になっているのと俺自身も理解ができていなかった。



吹き出しーー!!セーブは!?ロードは!!??オプションは!!!???



こんなリアルで一発で成功するかー!!セーブをさせろーー!俺は内心で必死に願ったけどその思いは届くことがなく彼方に消えてしまった。



そうして俺は夜を迎えてしまってやべーどうしようと悩んでいた。下手にすれば終わりだしでも童貞にこんな難所は越えられるのかと自分の事ながら問いただしていた。



そんな事をしているうちに時間も迫ってきて俺はある名案を思いついたのである。それは寝てしまう事だ、疲れで寝てしまっては仕方がないのでこれしかないと考えて急いで眠りに付くことにした。



運動も今日はかなりしたことだしきっとすぐに眠れると思っていたのに眠れなかった。



何でだ、いつもいつももう少し起きようと思っている時はあっと言う間に寝てしまうのにこんなときに限って眠れないなんてあり得るのかと自分に対して怒っていると足音が聞こえてきたので不味いとすぐに布団をかぶって寝ているふりを始めた。



いつもどんな風に寝ていることなど知らないけど取り敢えず軽く寝息などして誤魔化す作戦に出た。



しばらくしてアーシャが俺の部屋の扉を開けて中に入って来たけど俺は既に寝たフリしており、これで諦めてくれるだろうと俺は信じているとアーシャはこちらに向かってくるような足音が聞こえ始めた。



おかしいな寝たフリは完璧なはずだからバレているとは思えないけどそう考えていると俺が寝ている布団に入り込んできた。



やばいやばい滅茶苦茶に柔らかい上に良い匂いまでしているのですけど理性と本能が脳内の関ヶ原の戦いを始めてしまったですけど。



西軍(理性)VS東軍(本能)が勝手に戦いを起こしてきたーー!?不味い、理性の石田三成!頑張れ、頑張って俺の理性を守ってくれと必死に叫んだ。



そして俺はアーシャの動きが止まったのでよし勝てると思っていたら足と足を絡めあわせてきたのである。



まさしく不覚と言えて井伊直政が赤備えで突撃された様に理性が一気に失ってきた。頼むから島左近!井伊直政の突撃を押し返してくれと思いながら必死に本能と戦っていた。



良し理性が優勢になったと思った次の瞬間にアーシャが俺の耳元に息を吹きかけて甘い声で起きてください、旦那様と話してきた。



その瞬間に脳内の関ヶ原の戦いに変化が起きた。なんと山の上で様子を見ていた小早川秀秋が東軍に寝返りをして西軍(理性)を攻めてきたのである。



小早川秀秋ーー!!貴様はーー!!俺は必死に最後の抵抗をして何とかしようとしていたらアーシャがとどめを刺しに来たのであった。



そう、俺に対して甘噛みをしてきて甘えて来たことで脳内の西軍に属していた大谷吉継が討ち取られた。



その瞬間、これは終わったわと思って西軍(理性)は完全に敗北した。



その後はアーシャに対してお前がここまで誘ってくるからこうなるだぞと伝えるとアーシャははい、駄目なエルフをどうか可愛がってくださいと言われて俺は美味しく頂くことになった。




その翌日、俺は朝の光で目を覚まして状況を思い出しながら整理をして理解した事があった。



俺の童貞が昨夜で享年を迎えてしまったーと心の中でそう叫んだ。いや、別に構わないよ、こんなに絶世の美女であるエルフで童貞を無くなったのは良いことだけど。



俺はいつの間にかエロゲーみたいな展開になっていたと考えていた。



軽く現実逃避をしていたけど・・・まあ、良かったから問題はないかとある意味、色々と落ち着いたわと思って横にいるアーシャを見て下の息子が空気を読まずに臨時態勢をしていたので無理矢理に押し込めたら滅茶苦茶に痛くて目を覚ます結果になり今日も頑張っていきますかと思いで準備を始めた。



そうして仕事をやる気満々で来たのにナオが昨日はダンジョン攻略して町を守ったから休んでいないから今日こそはしっかりと休むようにと紙に書かれて追い出されてしまった。



いやいや、昨日はかなり遊んだよダンジョンでは動物園建設計画を立てたり、屋敷ではリアルエロゲーをしてきたから間違いなく良い一日だったのに休んだ判定になっていないのと思いながらもなら今日はどうしようと思いながら屋敷に戻っている時に魔王様からの使者が到着したのでその対応をする事にした。



それにしてもこの状況で何をお願いしたくて使者を寄越したのであろうと考えていると使者から魔王様からの手紙を受け取りその内容を読み始めた。



内容はエルフの国の一部を制圧させた功績としてまずは子爵の昇格の事にそしてエルフの国の攻略は他の魔族に命じたので俺は制圧させた土地を約束通りに統治を任せるので内政をするようにと書かれてあった。



なるほど俺がこのままだとエルフの国を攻略してしまうと焦った上層部が俺がこれ以上に力を持つ前にストップを掛けてきたのか、そしてその見返りとして子爵の爵位を認めたという訳か。



色々と陰謀が隠れているけどここは素直に受け入れたほうが無難だなと感じた。少なくても向こうの言う事を聞いているうちはこれ以上の事はしてこないだろうから無難だなと思った。



下手に権力者に逆らいでもしたら前世の二の舞になるのは明白だからなと思いでその手紙を受け取り承諾するのだった。



こうして俺は正式にエルフの国の攻略軍から正式にいなくなったわけだから内政しながら趣味の動物園建設でも頑張りましょうかと決めた。



でも今日から作業するとまたナオたちが駄目だというからどうしたら良いかなと考えていたらアーシャとそう言えばこの辺りで景色が良いところに一緒に行こうと約束をしていたなと思いだしてそれをやる事にした。



善は急げとも言うのですぐに誘うと嬉しそうにして一緒にある場所に向かい始めた。そこは昨日見た光景に引けに取らない場所でここも絶景と言える場所であった。



流石、地元の人しか知らない絶景とはまさにこのようなことを言うのだなと思っていた。まあ、無いだろうけどこの世界で育ったあの場所に向かう事になるなら俺とナオしか知らない隠れ絶景スポットに案内したいなと思ってみていた。



そして俺は和菓子の栗饅頭を持参してお茶も持ってきておりゆったりとする準備をしてきていたので俺たちはそこで座り込んでゆっくりとして話し合いをしていた。



そうして話し合いをして疲れてきたなと感じ始めた時にアーシャが私が膝枕してあげましょうかと言われたので俺は素直に甘えさせてもらう事にした。



・・・まあ、こんな日々もたまには悪くはないなと思いながら過ごすのであった。

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