王国の守護者セリアとの出会い

「誰なんだお前は!俺の楽しみの邪魔をするんじゃない!」


「私はセリア、あなたのようにプレイヤー相手に武器をむける輩には容赦しません」



 レッドウルフはPKの邪魔をされたことに激しい怒りを覚えた。彼は剣を振りかざし、セリアに向けて敵意をむき出しにした。


「お前が来たせいで、そこの初心者をPKできなかったじゃないか!まぁ獲物が増えたと考えたらラッキーか、お前もキルしてやる!」



 レッドウルフが突然セリアに襲いかかった。彼は怒りに満ちた目つきで迫り、凶暴な攻撃を仕掛けた。しかし、セリアは冷静に立ち向かった。セリアの剣術はまるで舞踏のようだった。彼女の体が剣と一体となり、優雅な一連の動きが次々と繰り出された。剣の刃が空気を切り裂き、流れるように敵の攻撃を受け流す。セリアの目は鋭く、彼女は敵の行動をいち早く読み取り、的確に切り返す。


 レッドウルフが突進してきたとき、セリアは一瞬で退避し、その隙間から敵の攻撃に対抗した。彼女の剣術は無駄のない、美しい芸術のように見えた。レッドウルフはその華麗な剣舞に圧倒された。


 セリアは冷酷な微笑を浮かべ、倒れたレッドウルフの喉にレイピアを突き立てた。その鋭い剣が彼の肌に触れる瞬間、セリアは言った。


「そのような実力で私に勝てるとでも?」


 冷徹で無慈悲な声が、彼女の優美な容貌とは裏腹に、その力強い言葉と行動によって強調された。


 セリアの圧倒的な剣術に圧倒されたレッドウルフは、息絶えた。セリアはレイピアを鞘に収め、冷たく無表情なまなざしで彼を見つめた。


 その後、彼女は俺に歩み寄ってきた。


「とんだ災難でしたね。もう大丈夫ですよ。最近は初心者狩りが止まなくて、本当にすいません」


「大丈夫です。本当にありがとうございます。えっと......」


 俺は彼女の名前を思い出そうとした。その時彼女は自分の強さを静かに示し、控えめに言った。


「私はセリアと言います。王国の騎士として活動しています。私はこのゲームの世界で多くの困難なクエストとバトルを経験し、その実力を高めてきました。今は王に仕える騎士としての任務に励んでおり、このゲームの中で自分の役割を全うしています」


 彼女の言葉には自信と誇りが感じられ、そのクールな態度は彼女が王国の騎士であることを物語っていた。


「あなたの名前はなんですか?」


 セリアは俺に自己紹介を求めた。


「俺の名前はレオンハルト、レオって呼んでくれ、最近始めた初心者だから知らないことだらけで今回はほんとに助かったよ!」


 俺は自己紹介とお礼を同時にした。俺は少し緊張して声が震えていた。セリアはにそれが伝わったらしい。


「何も緊張する必要はないんですよ。とりあえず酒場に戻ってクエストを完了しましょうか」


 俺はセリアの言葉に安心感を覚え、彼女とともに街へと戻った。再び酒場に足を踏み入れ、クエストの達成を報告しようとした。酒場に戻った俺はセリアに連れられてクエストをバーテンダーに報告した。バーテンダーはクエストの達成を確認し、報酬として報酬金を渡した。


「クエスト達成おめでとうございます。これが報酬金です」


 バーテンダーは報酬金を手渡してくれた。


 俺達は酒場でクエストを終えた後、別れることになりました。セリアは冷静な微笑みで俺に言ってきた。


「私はここで他の仲間と合流しなければなりません。またの機会に会えることを楽しみにしています」


 俺は礼儀頭を下げ、感謝の意を表した。


「ありがとう、セリア。おかげでほんとに助かったよ。また会う日まで、さよなら」


 セリアも微笑みながら頷き、その後ろ姿は酒場を出ていく他の冒険者とプレイヤーに溶け込んでいった。俺はレベルアップのため坂場のクエスト掲示板へと行き、何個かクエストを受注した。

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