ゆらぎ。

石神井川弟子南

プロローグ 例えば、付き合い出した2人の前の物語。

 雨が降ってくる。7月上旬。今年が、『から梅雨』なんて誰が言っていたのだろう。騒ぎ立ててないが、そんな事もない。日本は良いね、四季折々で、としか私は思わなかった。緑豊か。天災と言えば、東日本大震災があり、また、これは何年も前になるが、阪神淡路大震災、熊本地震、と、この国ならではの震災がある。ついで言うなら、北海道の震災、また、ゲリラ豪雨を通り越して、『線状降水帯』なる、新語も出てきて、水害まである。地震、水害から身を守るには、本当に『自己責任』だ。もう、日本どころか、世界が大変だった。


 話を始める前に言っておこう。とにかく、日本は人災から天災まで見舞わられたが、やはり、『地震雷火事親父』の順で、人が最後に来ているが、人より怖いものはないだろう。特に女性なら、男性に気をつけるべきだ。そして、男性は若いうちは失敗は赦される。大体30歳までだ。男性の間違いは。その後は赦されない。40歳を過ぎたら、もう、失敗はあり得ないのだ。男性は。


 女性の場合は、どうだろう? 20歳前後に気をつけ、歳上の2、3歳離れた男性と付き合えば上手く行くだろう。 

 愛があれば歳の差なんて、なんて余程の決意がなければ、男性も女性も上手くいかないだろう。

 が、実際、10歳若い妻を日野久志は娶った。日野久志が35歳、妻のかつ子が25歳だ。


 これは架空の話。こんな話の感じは、私ー作者ー以外あり得ないのだ。私が、実は、障碍者であるが故、また、人であるが故の。


 以下の物語、どの様になるか? 私には皆目見当がつかない。遠い昔だからだ。そして私は年老いた。


 どうか、怒らずに読んで欲しい。

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