第10話 見せかけの楼閣

 見えていた優しさは霧のように


 誰にもこだわらない平等な現象として


 この黄金の楼閣に隠れている


 やぁ、君は今日も泣いている


 小さな見えない優しさを探しているよ


 傲慢で身勝手な心持ちでね


 見えていた優しさはいつか形を成して


 誰にもこだわらない平等な現象として


 この見せかけの楼閣の裏で降り注いでいる


 やぁ、君は気付いたようだ


 傲慢で身勝手な見せかけの楼閣は崩れた


 この先の荒波を越えて行け


 大きな優しさを目指したその先へ


 ほら、見えた小さな幸せの粒をこぼさないでね


 

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