第7話 情動

 白く浮き上がって黒く沈む


 平常なリバーシ感情の果てに


 空虚な生活に踏み出す衝動の墓に


 行き違いを認める僕らの情動がある


 つまらない心の浮遊物は錆びて黒ずむ


 いつものチグハグな言葉が僕を締め付ける


 空っぽな日々から抜け出せない


 行き違いを認めるぼくらの情動がある


 月が輝くように僕らは陰る

 夜の暗さが愛おしくて 可愛くて 大事に抱えて


 足が動かない理由を並べて壊したくて


 あいつもこいつも同類で異色で退屈だと心地くて


 ありがとう生命の神秘


 ありがとうクソな日々


 ありがとう残酷な幸せ!!!

 

 さよならと死が僕を慰める。


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