日中戦争 帝国との全面戦争編

第10話日中戦争開戦

2071年 8月 日本帝国 総司令部

「皆知っていると思うが、中国と戦争する」

それを聞いた人たちが、頷く。

「そして、もう一つ.....」

ざわついてきた。

「白いカラスとの、戦争だ」

おー!と歓声が上がる。白いカラスには何回も邪魔されてきている。その因縁を今回の戦争で打ち砕く。それが、真の目的だ。

「そして、例のあれを使う」

疑問を抱く。それはそうだ、これはまだ公表されていないからだ。

「その名は....サムライアーマーだ。」

おー、という反応。それと同時に、歓声も。

そして、この場は解散となった。


司会者は自室に戻り、声を上げる。

「これなら白いカラスも中国も世界が敵じゃない!ハハハハハ」

愉快、愉快今まで生かしてやったんだから、そう彼は思った。

苦しませてやる、と同時に。

帝国は着々と動き出していた。


2071年 8月 ロシア 白いカラス

ここは、ロシアにあるロシアをまとめ上げる司令部だ。

「帝国の動きはつかめているか?」

「はい!しっかり!」

この子は、ローリーだ。この広い国土をまとめ上げられる優秀な子だ。背は私より低くて、かわいい!

「帝国軍は来月9月に、進攻が始まります」

「わかった。ありがとう。他の人にも伝えて、その時まで準備しておくよ」

「よろしく頼みました!」

この子はいつも声が高いなー。ここまで来たなら、負けられない。


2071年 9月 ロシア 軍事総本部

「これから、日中戦争に参加する。前のロシアに比べどちらも強い。だから、気を付けてくれ」

そうして、白いカラスは北、東から攻めることになった。


2071年 9月 中国南部 帝国軍

「行くぞ。ちっぽけなテロ組織など日本にも及ばない」

「そうだねー。このサムライアーマーがあればね」

そうして自分の体に視線を向ける。そこには、自分の胸がきれいに見えた。このスーツはピチピチで、黒い。少し恥ずかしい。

「そ、それにしても....お前の体....え、え――」

その男が、顔から少し視線を落とした瞬間。

「フンっ」

こぶしで顔面を殴られた。

「ヒ、ヒドイ.....」

「次そんな目で見たら....」

「ゴクリ...」

「骨を残さず殺す」

「え......ショッキング...」

「ああ?」

「いえ、何でもないです」

そろそろ目標が見えてきた。

「みんな、スーツを着ろ」

私以外は今まで軍服で行動していたから、一応、みんなに伝えといた。みんなが、腕にあるボタンを、押すとスーツが一瞬にして黒に包むられる。

「よし準備完了!」

名前の通り刀を装備している。



来た。ここが決戦の場。

『我々日本帝国は正式に中国に宣戦布告する!』

俺たちサムライ部隊は上海に向かった。




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