10章 黄昏の眷族 01
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ソウシ オクノ
Dランク
冒険者レベル28
武器系
メイス Lv.34 長剣 Lv.10
短剣 Lv.6 格闘 Lv.18
防具系
バックラー Lv.17 大盾 Lv.17
身体能力系
体力 Lv.35 筋力 Lv.40
走力 Lv.24 瞬発力 Lv.25
反射神経 Lv.21 身体操作 Lv.13
感覚系
視覚 Lv.17 聴覚 Lv.15
嗅覚 Lv.9 触覚 Lv.9
動体視力 Lv.21 気配感知 Lv.15
精神系
冷静 Lv.14 思考加速 Lv.11
興奮 Lv.3
特殊
再生 Lv.9 安定 Lv.20
剛力 Lv.20(max) 金剛力 Lv.2(new)
鋼体 Lv.15 翻身 Lv.11
重爆 Lv.18 掌握 Lv.13
衝撃波 Lv.8 不動 Lv.9
鋼幹 Lv.8
毒耐性 Lv.4 幻覚耐性 Lv.4
麻痺耐性 Lv.2 魅了耐性 Lv.3
アイテムボックス Lv.8
特異
悪運 Lv.10
特殊装備
異形のメイス(ランク外武器)
指輪(俊敏+1)
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フレイニル
Dランク
冒険者レベル23
武器系
杖 Lv.16 槍 Lv.3
格闘 Lv.5
防具系
バックラー Lv.6
身体能力系
体力 Lv.15 筋力 Lv.9
走力 Lv.15 瞬発力 Lv.9
反射神経 Lv.9 身体操作 Lv.6
感覚系
視覚 Lv.12 聴覚 Lv.10
嗅覚 Lv.6 触覚 Lv.7
動体視力 Lv.8 気配感知 Lv.10
精神系
依存 Lv.9 精神集中 Lv.18
特殊
聖属性魔法 Lv.16 神属性魔法 Lv.10
命属性魔法 Lv.8 結界魔法Lv.6
二重魔法 Lv.5
鋼体 Lv.3 聖気 Lv.5
命気 Lv.5 消費軽減 Lv.10
充填 Lv.7 遠隔 Lv.2(new)
毒耐性 Lv.2
特異
聖者の目 Lv.4
特殊装備
亡者の杖(Cランク武器)
指輪(魔法力+1)
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ラーニ
Dランク
冒険者レベル24
武器系
長剣 Lv.22 短剣 Lv.6
格闘 Lv.10
防具系
バックラー Lv.8
身体能力系
体力 Lv.20 筋力 Lv.19
走力 Lv.28 瞬発力 Lv.24
反射神経 Lv.26 身体操作 Lv.16
感覚系
視覚 Lv.12 聴覚 Lv.18
嗅覚 Lv.21 触覚 Lv.10
動体視力 Lv.19 気配感知 Lv.16
精神系
勇敢 Lv.9 思考加速 Lv.7
特殊
付与魔法 Lv.9 疾駆 Lv.10
鋼体 Lv.9 剛力 Lv.8
急所撃ち Lv.9 切断 Lv.8
跳躍 Lv.10 空間蹴り Lv.8
軽業 Lv.7 衝撃吸収 Lv.6
安定 Lv.2(new)
毒耐性 Lv.3 麻痺耐性 Lv.2
冷気耐性 Lv.2
特異
疫病神 Lv.4
特殊装備
指輪(身体能力+1)
腕輪(剣加速+1)
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スフェーニア
Cランク
冒険者レベル32
武器系
短弓 Lv.26 細剣 Lv.9
短剣 Lv.6 格闘 Lv.8
防具系
バックラー Lv.10
身体能力系
体力 Lv.15 筋力 Lv.15
走力 Lv.17 瞬発力 Lv.17
反射神経 Lv.14 身体操作 Lv.18
感覚系
視覚 Lv.21 聴覚 Lv.13
嗅覚 Lv.7 触覚 Lv.8
動体視力 Lv.21 気配感知 Lv.20
精神系
冷静 Lv.16 思考加速 Lv.10
精神集中 Lv.18
特殊
火属性魔法 Lv.19 水属性魔法 Lv.15
風属性魔法 Lv.20(max) 地属性魔法 Lv.14
鋼体 Lv.8 剛力 Lv.7
安定 Lv.6
消費軽減 Lv.14 遠見 Lv.15
急所撃ち Lv.15 狙撃 Lv.16
遠矢 Lv.10 貫通 Lv.3(new)
毒耐性 Lv.4 麻痺耐性 Lv.3
幻覚耐性 Lv.4 混乱耐性 Lv.3
特異
???
特殊装備
指輪(集中力+1)
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カイムたちと別れた俺たちはエウロンまで一気に走って帰った。特にトラブルもなく、夕方前にはエウロンの冒険者ギルドで受付嬢のマリアネに挨拶をしていた。
「お帰りなさいませソウシさん。『ギガントバイパー』の方は討伐できましたか?」
「ええ、問題なく。『アイテムボックス』に死骸を入れてありますので、解体場の方で納品させてください。それと別の件でも報告がありますのでこれをギルドマスターに」
俺は一封の封筒を手渡した。
実はトルソンのギルドで例の不気味なモンスターの話をしたところ、エウロンの方に報告をして欲しいと頼まれたのだ。どうやらトルソンのギルドでは扱い切れない案件らしく、かわりに手紙を預かったのである。
「死骸を……? いえ、わかりました。では素材は解体場の方にお願いします。私はこちらの手紙をギルドマスターに渡して参ります」
「わかりました」
というわけで俺たちは訓練場兼解体場の方へ向かった。
広場の端に建つプレハブ小屋の中で作業をしていた男性職員の一人に声をかける。
「すみません、『ギガントバイパー』の納品と解体をお願いしたいのですが」
「んあ? ああ分かった……ん? ギガントバイパーの解体だと?」
「ええ、そのまま『アイテムボックス』に入っているので」
「『アイテムボックス』に……ってことは一部ってことか? まあいいや、とりあえず広場に出してくれ」
言われた通り『アイテムボックス』から『ギガントバイパー』の死骸を取り出す。『アイテムボックス』内は時間の経過がないためまだ死にたてのほやほや(?)である。しかし全長20メートルを取り出すのは一仕事だ。
俺が「出しました」と声をかけると職員がプレハブから出てくる。
「どれ……、お、おお!? まさか丸ごとか! しかもかなりの大物じゃねえか。ずいぶん無茶しやがる」
目を丸くしているところを見ると、やはりこの巨体を丸ごと『アイテムボックス』は非常識だったらしい。まあスフェーニアもそう言っていたしな。
「こりゃひと仕事だな。だがこれだけ傷のない『ギガントバイパー』は珍しいな……って、頭を一撃か、これ?」
「そうなります」
「へえ、いい腕してるな。分かったこれは預かっとく。これ持ってってくれ」
職員が番号の書かれた木札を渡してくれる。交換証ということだろう。
俺が札を受け取っているとマリアネがやってきて、『ギガントバイパー』の死体を見て一瞬だけ口をポカンと開け、慌ててもとの無表情に戻った。
「ギルドマスターが話をうかがいたいそうです。こちらへ」
解体職員に「お願いします」と挨拶をして、俺たちはマリアネの後をついて行った。
エウロンのギルマスに会うのは二度目である。会議室で例のモンスターの一件を詳細に報告すると、金髪を七三に分けたイケメン中年は目をすがめて難しい顔をした。
「聞いたこともないモンスターだな。その話の通りだとすると、およそ今まで確認されているどのモンスターの姿形にも似ていないようだ」
「私もそう思います。一説にはアーシュラム教の経典に描かれた『悪魔』に似ているという話も聞きました」
「ふむ……」
そう言うとギルマスはフレイニルをちらりと見た。やはり『聖女』のことは知っているようだ。
「惜しむらくは死骸の一部も残っていないことだが、冒険者カードには確かに種別不明のモンスターの討伐が記録されていた。この魔石を見てもその報告が虚偽でないのは確かだろう。他のパーティもその姿を確認しているのだな?」
「はい。先ほどの報告にあったトルソンの『銀輪』というパーティが見ています」
「分かった。この件はこちらで預かろう。ただこの魔石についてはどの程度の値がつくのか、それ以前に値がつくのかどうかすら分からん。なので大きさから見てBランクモンスターの魔石と判断し、とりあえず既定の額で買取をしよう。もしそれ以上の値がつくのであれば差額を査定して追加で渡す。値がつかない場合も考えられるが、それは恐らく国の研究機関などが横槍を入れてくる時だろう。その時は仕方ないが既定の額で諦めてくれ」
「分かりました」
王政国家で国が横槍を入れてきたら庶民ではどうにもならないだろう。もっとも普通なら王家の体面をたもつためにタダで横取りなどはしないという気もするのだが。
「マリアネ、今回はBランクモンスター討伐という実績にして昇格のポイントに換算しておいてくれ。さきほどちらと見たが、あの『ギガントバイパー』の頭部を一撃で潰せる冒険者はさっさとCランクに上がってもらわないと困る」
「承知いたしました。恐らく今回の件でソウシさんはCランクに上がるかと思います」
それは本人の前で言うことではないような気もするのだが……。
横に座るパーティメンバーを見ると3人ともうんうんと頷いているので、俺にその力があるのは確かなんだろう、多分。
その後ギルマスの元を辞した俺たちは、ロビーのカウンターで報酬受け取りの手続きをした。『ギガントバイパー』の解体は夜までかかるということで、それ関連の処理は俺の昇格と合わせて翌日ということになった。
翌日ギルドに行くと、マリアネの口から『ギガントバイパー』の買取金額と俺のCランク昇格が伝えられた。
ランクはともかく『ギガントバイパー』の買取額が1000万ロムオーバーだったので全員で驚いていると、
「あれほどの大物を丸ごと納品というのはエウロンでも例がありません。しかも皮も肉もほぼ傷がなく極上の状態でしたので」
とのことだった。以前キサラにフィールドモンスターの肉は高く売れると聞いてはいたが、巨大蛇でもそれは変わらないらしい。
しかし1000万とは……まあ前世のマグロ漁とかを考えればあり得なくはないのかもしれないな。
さてこれで晴れてCクラスダンジョンにも挑戦できるようになったのだが、まずはエウロンのもう一つのDクラスダンジョン攻略が先である。
15階層ということでDクラスでもっとも難度が高く、スフェーニアが以前組んでいたパーティもここで諦めてしまったらしい。
無理せず攻略するには2泊必要になるので、今日は必要なものを買い出しに行くことにした。
4人で通りを歩いていると、とある店の前で馬車が停まっているのが見えた。しかもその周りにはCランクパーティ『フォーチュナー』の4人が立っている。雰囲気としては馬車に重要人物が乗っていて、『フォーチュナー』が護衛をしているといった感じである。
さすがに仕事中に声をかけるのもマズいかと思って横を通り過ぎようとすると、リーダーのジールが声をかけてきた。
「ようソウシ、またメンバーが増えたのか?」
「ああジール殿。ええそうなんです、スフェーニアといいます。よろしくお願いします」
スフェーニアが軽く会釈をする。ジールはまた意味ありげな目を俺に向けた。
「またえらくキレイなお嬢さんをひっかけたもんだ。ソウシのパーティは遠くから見ても目立つからな。さすがに気を付けないとやっかまれるぞ」
「すでに一回ありましたよ。一応さきほどCランクになったので、それが知られてくれば多少は安心かとは思ってるんですが」
「ほお? この間Dになったばかりだったよな。またなんかやらかしたのか?」
『やらかし』というのはゴブリンキングの件だろうが、確かにここのところトラブルは多かった気がする。
「そうですね、大物を何体か……先日はBランク相当のモンスターも倒しましたので」
と言うとジールはひゅうと口笛を吹いた。
「そいつはすげぇ、確かにギルドとしてもDにはしておけねえな。確かにやっかみは減るだろうが、代わりにこき使われることにはなるから覚悟しとけよ」
実感のこもった言葉だが、もしかしたら今やっている馬車の護衛もその『こき使われる』の一つなのかもしれない。
「おや? ソウシ殿たちではないかえ」
その時店から出てきた人物が声をかけてきた。見るとオーズ国の冒険者、黒髪に巫女服風装束のシズナ嬢だった。
彼女の身柄は今バリウス子爵が預かっていることになっているが、遠からず王都へ真偽判定の魔道具にかけられに行くことになっていたはずだ。
「これは久しぶりですねシズナさん。もしかして王都の方へ?」
「うむ、そのように聞いておる。面倒なことに巻き込まれたものじゃが、まあこの国の王都に馬車で行けるのは悪くはないの」
「そうですか。長旅になると思いますのでお気をつけて」
「うむ、フレイたちも世話になったのう」
シズナ嬢はそう言ってフレイニルたちといくつか言葉を交わしたあと、女性兵士に促されて馬車に乗り込んだ。まだ扱いは『重要参考人』になるから、そこまで自由にふるまえるわけでもないのだろう。
ジールは俺たちのやり取りを少し驚いたように見ていたが、シズナ嬢が馬車に戻ったので仕事モードに入ったようだ。
「彼女とソウシたちが知り合いとは思わなかったぜ。さて、俺たちはこれからお供で王都観光に行ってくるわ。もしこのあたりでなんかあったらソウシのパーティも重要戦力の一つになるからな。せいぜい気を付けてくれ」
「ありがとうございます。ジール殿たちもお気をつけて」
挨拶をするとジールたちと馬車は門の方に向けて動き出していった。シズナ嬢が明らかに他国の貴族階級だから、バリウス子爵も信用のおける『フォーチュナー』を護衛につけたのだろう。
しかし俺たちも上を目指すならゆくゆくは王都に行くことになるんだろうか。それはそれで少し楽しみではあるな。せっかく別の世界に来たのだから、見聞は広めておきたいものだ。
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