「これは、なんだ」

「路線バスというものよ」

「それはわかってる」

「じゃあ、なに」

ミオが忠に言い返した。

「なんで、路線バスがテーブルの

上を走ってる」

「運行ダイヤに変更があったんでしょう」

「なるほど、なるほど、うまいこというな、じゃない」

忠がテーブルをひっくり返して大騒ぎしだした。

「なによ」

「オマエは、いつもいつもどういうつもりだ」

「アナタが浮気をやめないかぎり、この仕打ちは

永遠に続くと思え」

「ファラオの呪いか、おまえは」

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