第32話
「それで、ホモ十人衆のことだけど」
「ブッ」
忠がご飯を勢いよく吐き出した。
「その後、進展はございましたか」
「知ってたのか」
「シライデか」
「別に奴らとは何でもないんだ」
「本当」
「本当だよ。まだ、オカマも彫られてないし」
「証拠見せてよ」
「証拠ったって」
「証拠」
「よしわかった」
忠、テーブルの上でパンツを脱ぎ始める。
「何してんの」
「穴が空いてるかどうか見てもらおうと思って」
「アホ、もともとあいてるでしょう」
「そっか」
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