第18話『飛・ロン』
カイゼル「荒覇吐って確か那由多が探しに行った知恵のオリジンだよな
師匠達のクローン再生もそのオリジンから教わったのか?」
アリヤ「そうだ 荒覇吐様は我々にサン・ライアット帝国の行く末を見守る様に言われた 兄者のサン・ライアット建国の際にも協力してくれた方だ 確か土偶の様な姿をして…
まあ今はそれよりダーナ神王国に対抗する力が必要だ!だからカイゼル
お前は是が非でもレオンをこの城に連れてこい 悔しいがレグルスなんぞではアイラーヴァタにはまるで歯が立たん!」
カイゼル「レグルスはかなり良い機体だと思うけどな まあ出来る限り説得してみるわ」
アリヤ「それとルイン 我々元老院は今日を持って解散とする サン・ライアット七剣人として前線に出るぞ!正直五大将軍の連中は不甲斐無さ過ぎる!」
ルイン「ハァ…しかし宜しいのですか?
方々の正体が他国にバレたら大変な事になりますが…それにダーナ神王国がそれ程に強大な力を持っているとは…ブランカやタリアにばかり気を取られ過ぎましたな」
宗教国家ブランカ サイロス大聖堂外れの広場
三神官長の一人フレッド・ハングラーは食事をとりながら何かボヤいていた、其処に大神官ガルダ・オリンが
ガルダ「フレッド、食事中に悪いがデイジーの居場所を知らないか、やっとガンダルヴァ・ヴェーダの駆動エンジンの取り替え作業が終わって暇が取れた所なんだが」
フレッド「ダーナからの新型三機と同じ奴に交換したんだっけ? しかしいきなり慣れたグリフォーザーからモンスターマシーンだぜ、扱い難いのなんの…それとデイジーならフェイ(飛)の新型の実戦訓練を見に行ってるよ、確かヴィシュヌ ・ヴァティーって一番扱いが難しい機体だよな」
フレッド「でもさ…デイジーも酷いよな…お前と前は恋人同士だったのに 大神官になって忙しくなった途端にフェイ(飛)に鞍替えするんだからさ」
ガルダ「別にデイジーとは別れてはいない フレッド…その言葉…訂正しろ!」
ガルダは双剣を抜く そしてフレッドは居合の構えをとる
フレッド「ほう…やるか、お前の無想剣 二刀流と俺の神夢想居合術どちらが上か勝負するか?」
ガルダ「ブランカ随一の居合術の使い手相手なら本気でやれるさ」
しかしその瞬間ガルダの服と髪の毛が三度斬られていた
フレッド「少しは落ち着け…ガルダ、
デイジーの事を悪く言ってすまなかったが実際にあの何を考えてるか分からないフェイ(飛)にデイジーが惹かれてるのは事実だろう それに時々意味不明な事も言うしなアイツは」
ガルダは少し冷静さを取り戻す
ガルダ「フレッドの言ってる事は間違って無いよ…でも本当は認めたくないんだ…フェイ(飛)とデイジーの事を…」
ブランカARMEDギア 実戦訓練場
フランク・レーマン「フェイ殿…本当に宜しいのですか?」
教皇直属兵団長で剣のハイマスターを持つフランク・レーマンと補佐を務めるモーリスとアミールの三機のグリフォーザーがフェイのヴィシュヌ ・ヴァティーを囲む様に陣形を取る
飛・ロン「どうぞ お好きな様にかかって来て下さい このやり方は旧文明の確か…新選組だったかの戦法だな」
三機のグリフォーザーが剣で攻撃を仕掛けるがヴィシュヌ ・ヴァティーは全て躱して三機に確実に剣撃を打ち込む
フランク「これは…まさかARMEDギアで無想剣と神妙剣を同時に…信じられん…自分の子供と変わらん年頃の人間がこんな神技を使いこなすとは」
飛「この駆動エンジンはアイラーヴァタの奴をフルチューンした物だな
それに動きの精度も申し分ない 凡人の癖にやるじゃ無いか波旬!」
既にグリフォーザー三機は中破して動きが止まっている
飛「では此処までにしましょう 良い慣らし運転になりました」
フランク「慣らし運転ですか…我々は本気で壊しにいったというのに…」
飛はヴィシュヌ ・ヴァティーから降りて休憩場に向かう 其処にデイジー・キャッシュが帰りを待っていた
デイジー「フェイお疲れ様 あんな凄い事が出来るのはフェイしかいないよ!」
飛「そうでも無いさ でもグランドマスタークラスじゃないと無理かな…このレベルの芸当は」
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