第17話『初代皇帝の剣』

カイゼル「ああ…俺のカイゼルブレードが粉々に…丈夫なだけが取り柄の剣だったのに…」


カイゼルは半泣きでうつ向いている


アリヤ「その剣…お前が6才の時に私があげた剣か…まだ使ってたのか

まあ ちょうど良い機会だ この雷帝剣ケラウノスはお前にくれてやる」


アリヤはケラウノスをカイゼルに投げつける


カイゼル「いきなり物を投げんな!しかしこの剣なんだよ 持ってるだけで闘気を吸われる感じは…」


アリヤ「その剣は我が兄者アーリバルの形見の品だ、初代皇帝が「雷帝」と呼ばれた所以はその剣から来ている、「気」を「雷光気」に変換する力があり使いこなせれば史上最強のグランドマスターと呼ばれた兄者を超えるかも知れん、お前ならな」


カイゼル「でも師匠の剣はどうすんだよ?」


アキーレが刀身が紅い宝石の様な剣を、レミーが凶々しいレリーフの銃をアリヤに渡す


アリヤ「本来私はこの炎聖剣プロメテウスと魔銃アグニとの剣と銃を組み合わせた剣銃技を得意とするのだ!本来の戦い方ならお前なんか負けるものか!だからこの勝負は無効な」


カイゼル「そういや師匠は剣、槍、銃、武、全てのオールグランド持ちだっけ?凄いな 最強の器用貧乏じゃん」


アリヤは魔銃アグニをカイゼルに突き付ける


フィオレ「アリヤ様 カイゼル殿の煽りに乗らない様に…ところで何故我々が表に出て来たか意味が分かりますかな?」


カイゼル「俺が師匠に真っ先に挨拶に行かなかった事だろう?」


アリヤ「それも有るが…そんな小さな理由だけでは無い ダーナ神王国を知っているかカイゼル?」


カイゼル「建国して13年足らずで一気にブランカやタリアと並ぶ大国になった国だな…父上もやたら気にしてたな あの国の科学技術は異常だと」


アキーレ「我々はダーナ神王国を色々調べましたがあの国の王ラーヴァナは普通の人間ではありませんね…それにレオン殿以上の科学者かも知れません あの国の重装甲ARMEDギア「アイラーヴァタ」で滅ぼされた国は6カ国を超えています それに特殊な機体も数機存在するようで…」


アリヤ「2600年の歴史でグランド持ちは僅か28名…ダーナの特殊なARMEDギアの乗り手に高名なグランドマスター

「破壊の強弓」メルヴェイユ・オラシオ

「無敗」ヨハンネス・リヒテナウアー

そして兄者と並び称された「虎の王」ケニヒス・ティガード殿の名前も有った…既にこの3名は亡くなっているはず 完全なクローン再生技術は

ギアオリジンでも我々に伝えた荒覇吐様と獅飛、そして統括者波旬しか知らないはずだぞ」

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