第7話『真紅のアルケイン』
ロアはサン・ライアットへ向かう決心がついた しかしギャレットは…
ロア「父上は行かないのか…セレーズにはミリアって娘がいるらしい 初孫の顔を見ないつもりかよ?」
ギャレット「お前こそ自分の婚約者だったセレーズの娘に会いたいのか
まさか…実の弟に寝取られるとはのう」
ロア「寝取られって……何かおかしな物でも読んだか この変人科学者が
でも…まあ…仕方がない 俺が死んだ事になってる以上、帝国からしたらルインの婚約者にするしか道はないからな それにルインは姉の様にセレーズを慕ってたし」
ギャレット「金色の獅子の奥方は絶世の美女ときいたぞ セレーズは子供の頃から端正な顔立ちしとったからさもありん それに儂とて孫娘に会いたい気持ちはある…しかしな…突然失踪した儂が帝国に帰ったら元老院の連中が儂を許すまい…全ての責任を放り出した皇帝など…」
ロア「・・・俺のせいだろう…俺の特異体質は一日の長さが一年に相当する だから俺は通常の一年で360年以上の修練や実戦経験を積んだ これが「雷神」と呼ばれた者の正体だよ だが代償として精神が保てなくなった 父上がコールドスリープ装置で眠らせて治療してくれたお陰で今は安定してるが」
ギャレット「治療に40年近くかかるとは思わなんだわ だが今のお前の精神力は一年の長さに耐えられる程になった」
那由多「なる程な…神の一柱である私の力を増幅出来た理由はそれか、ごく稀に特異な力を持った人間はいるが…こうゆうタイプは初めてだな」
完全に両足が再生され改修された那由多が口を開く
ギャレット「那由多殿、貴方もサン・ライアット帝国に行かれますかな?」
那由多「嫌…本来オリジンは人間達の争いには介入しない しかしタリア共和国に八岐、禍津、武獣が付いた以上どうすれば良いのか私には分からなくなった」
ロア「面倒くさい性格してんな那由多
まあ神と一緒に来たら色々と混乱させるだろう、久しぶりに俺の真紅のアルケインを起動させる」
ロア専用のワンオフ機「アルケイン」ロアの特異体質に合わせてギャレットが作った現時点で最強クラスの機体
武装は銃剣ブレイバー アサルト・ビームライフル 4連装パルスカノン 禁忌兵器ジェノサイド・ブラスター等
ロア「じゃあ父 嫌…爺ちゃん行って来るわ 元老院の連中には俺が直接事情を説明しとくから」
ギャレット「行って来い…だが余り面倒事は起こすなよ」
那由多「・・・・・・・」
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