第6話『憧れの英雄』

第2話から話が続く

ロアの年齢は16才くらい? 


ギャレット「本当に行く気か?

しかしわざわざベクターが訪ねて来るとは予想もしなかったわい」


2日前

バーハ小国 巨大な製造工場


帝国正規兵を数人連れた一人の男が

二人を訪ねて来た

ベクター・マーカス「お前達は此処で留まれ、だが周りの警戒は怠るな」


正規兵達「分かりました…ですが何故この国に…3年前、このバーハでレグルスの……」


ベクター「その件は既に揉み消したはずだ、お前達は知らなくて良い」


突然ロアが現れいきなり凄まじい速度で剣を斬りつける


ベクターはその剣をギリギリの所で受け止めた


ロア「やるな、今の一撃は本気で斬りつけた…それを受け止めるお前は何者だよ」


ベクター「いえ…タイミングが一瞬遅かったら剣ごと斬られてました…お久しぶりに御座いますカイゼル様」


ロア「ベクター、お前才能なかったくせに強くなったな、今や帝国でも最強の武人とか言われてるしな」


ベクター「御二人がいなくなり色々有りました…嫌でも強くなるしか道が無かったのです」


ベクターは工場内にある部屋に招かれた


ベクター「先帝様お久しぶりに…」


ギャレット「おお…久しぶりじゃな、しかし随分と老けたな、今は何才になる?」


ベクター「46になります、帝国貴族達からの圧力等で色々と…」


ギャレット「力や権威が全ての帝国貴族達からすればルインやお前はいつ消されてもおかしく無いからのう、まあ良くルインを守ってくれたわ」


ロア「俺が戦から帰って来るたびにお前は何時も待ってたからな」


過去の回想  8才で初陣を飾りサン・ライアット第二世代ARMEDギア「レオニス」で先陣をきり凄まじい戦果を上げたカイゼルに帝国貴族達や帝国民からの大歓声が響き渡る!


そこに一人の平民の子供が…

カイゼル「お前は毎回来てるな、ベクター、しかし鼻水くらいは拭いとけよ」


ベクター「す…スイマセン、服の袖で拭きますから、僕もいつかカイゼル様みたいになりたいです!」

  

腰には木の棒を差している 


カイゼル「お前は才能ないから止めとけ、平民として生まれたお前には帝国での扱いはきっと酷い事になる…それに普通に生きる方が一番幸せだと思うぞ、俺は良くも悪くも普通じゃ無い…毎日一日が酷く長く感じる…何れ倒れる時が来るかもな」


ベクター「カイゼル様…」

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