第2話 中野に泊らせて
1999年、春
上京
まだ住む家も決まって無かったけれど
専門学校の入学式があるから
当面の寝床として友人宅に転がり込んだ
彼らとは短大からの付き合い
中野のどこだったかの木造アパートの1階
二人でルームシェアしていると聞いていたが
実際は常に3~4人 知った顔がいた
皆 短大出てろくに就職もしないで東京に出てきた奴らだ
男だらけのボロアパートに転がり込んだら
何かあっても仕方がないけど
身体を求められる事は無かった
それくらい男友達のような付き合いだった
翌日 サンプラザまで何とかして行った
超就職氷河期にバブリーな入学式
周りは高卒の若い子ばかりで なんか私一人浮いてた
式の帰り、会場を出てすぐ
多分同じ学校に入学したであろうカレに挨拶された
「ヨロシク」って
なんか唐突に
「ああ、どうも。」適当に愛想笑いして帰路についた
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます