第147話 閑話 本気でやり過ぎた朝チュンの日
改めてくぱあと誘惑されて。
ぷちんと、何か切れた感覚があって。
そこから先はあまり覚えていない。
やってるうちに『ちゃん』は要らないと言われ。
ならばと、うわ言の様にヤタヤタと名前を連呼して。
どうせなら『好き』も付けろと言う流れで。
更に『孕め孕め』と連呼しながら延々と中に出して………………
ちゅんちゅん
気が付いたら夜が明けていて。
「まったく、儂で無かったら死んどったな?」
お互いどっちの液体なのか判らない位にカピカピのぐちゃぐちゃで、のどがカラカラで。
もう指一本動かせないと言う感じの満身創痍加減だった。
お互いにキスマークとかで虫刺され見たいな痕が全身にある。
にへらっ
目を合わせて、二人そろって、なんとも言えない、力尽きた感じの笑みを浮かべた。
「すいません」
思わず謝る。
「儂が仕込みをやり過ぎただけじゃから、気にせんでも良いぞ?」
脱水状態なのか、声を出し過ぎたのか、お互いに声がかすれていた。
「よっ..........と........」
ヤタが冷蔵庫に準備して有ったらしいスポーツドリンクの2Lペットボトルをラッパ飲みにして空にしつ、もう一本有ったのを無造作に渡された、蓋を開けて一口含んだ次の瞬間には、味も何も感じず、全て消えていった。どれだけ乾いていたんだか………
「しばらくドーピングは禁止じゃな?」
「それがよさそうですね……」
ここまで理性が飛んで行くとは思わなかった。
ピロートークとかラブラブ感とか一切無い、獣の様な交わりだった。
「じゃあ、最終日、今夜はドーピングと小細工なしで行くとするか」
ヤタが力強く笑って、今夜の予定を楽しそうに語る、先ほどまで半死半生状態だったのに、回復が早い。
「程々に行きましょう?」
そんな事を言いながら、よっこいしょと立ち上がると、全身が痛かった。
脱水状態が終わったら、今度は全身筋肉痛だった、最近はミサゴの筋トレにも多少付き合っているのだが、まだまだ鍛えが足りないらしい。
ぐうぅぅぅぅぅぅ
腹の虫が鳴く、水分摂取を終えたら、次はこっちだと、早くも胃袋が不平不満を漏らし始めた。
「じゃあ、朝飯だか昼飯を食いに行くとするか」
朝飯と言うには結構遅い時間だった。
名古屋の喫茶店ならギリギリモーニングと言い張れるだろうか?
ヤタが上着だけ羽織り、ほら来いと無造作に手を伸ばしてきたので、咄嗟にその手を掴んで、引き戻した。
「先に風呂で、その髪とか洗いましょう?」
白濁液がどんな跳び方をしたのか、眉毛とか髪の毛までカピカピに固まっている。
ヤタが無造作に手櫛で寝ぐせとかを直そうとして、指先が思いっきり引っかかっている。
流石に客の前を歩ける状態じゃないだろう。
鼻が馬鹿になって居る自分達は分からないが、匂いとか凄いだろうし。
「飯は運んでもらうとするか」
「そうですね?」
髪やら顔やらについていた白濁液は完全に乾燥して澱粉ノリの様に固まり切っていて、洗うだけでも大変だった。
「あーもう面倒じゃから切っちまうか」
とか言い出すヤタをなだめて、代わりに念入りに洗ったりした。
「お嬢様、痒い所はございませんか?」
「よきに計らえ~」
目を細めて幸せそうにするので、調子に乗って、気が付けばシャンプー、リンス、トリートメントにタオルドライでドライヤーと、フルコースで一通りやる羽目になった。
髪が長いのは奇麗だけど、維持管理も大変だなあと、しみじみ思う。
風呂から上がると、ぐちゃぐちゃの布団は奇麗に無くなっていて、食事のお膳が並んでいた。 なんとも、至れり尽くせりだった。
おひつにはご飯が結構入って居たのだが、二人で全部空にした。
関係ないが、後日、誘惑実績ありと、旅館の売店に、妙なPOP付きで例の装備品やら、何やらが並ぶようになったのは、多分笑い話とか、そっち系だと思われる。
追伸
コレでやっと翡翠側の距離感が崩れ始めた感じです。
誰かが変な装備品で誘惑する度に、実績解除と専用コーナーに売り物が増えます、性癖筒抜けって怖いですね?
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