第117話 昨夜の出来事、ぎらつくミサゴ (ミサゴ視点)
「あれ? 寝ちゃいましたね?」
目の前でひらひらさせて意識の有無を確認しつつ、呟く。
ちょっぴり準備と目を離したら、瞬間で寝落ちされていた。
「昼間のうちに結構頑張ってたから……」
ハチクマ姉が申し訳無さそうに返してくれる。
「人当たり良くてサービス精神旺盛なのも、ちょっと考えモノですね?」
「本当にねえ……」
「本当に…………………………ねえ………………」
二人でちょっと、しみじみと、ため息交じりである。
昼間から今夜はどんな感じに搾り取ってと言うか、注いで貰おうかなあとか、あーだこーだ脳内作戦会議していたが、現実は上手く行かないものだ。
味とか感触とか。もっと目いっぱい堪能したかったなあと、今更反省会だった。
「まあ、当然で順当なんだけどね?」
三日あれば一回ぐらいが一般男性で、一般的に伝えられている発射可能数である、つまり昨日一昨日と出しているので十分な成果ではあるのだ。
だから新婚の蜜月独占期間が三日と言う事に成っている訳で。
でも、一回出来たのだから満足だなんて、表向きは兎も角、内心では口が裂けても言えないので。
昨日はハチクマ姉に譲った手前、夜這いで乱入と言う訳にも行かず、一人で慰めて居たりしたわけだ。
でも、実物を体験してしまうと、一人ではやはり物足りなくて、余計にむらむらと。
「多分、寝起き辺りで再充填出来そうだから、そこらへん狙おう?」
内心でギラギラと翡翠さんの寝顔を見ていたところで、ハチクマ姉がもうちょい落ち着けと言う感じに提案してくる。
「なるほど、その手が……」
朝の一番搾り、何回出るかなあとか考える、じゅるりと内心の涎を飲み込みつつ。
「おやすみなさい」
一先ずその時まで寝るかと、一言呟き、電気を消して布団に入り、素直に目を閉じた。
「はいおやすみ」
「所で寝てるうちに抱きしめとくのとかはセーフ?」
寝てられなかった。
「多分許してくれるんじゃないかなあ?」
ハチクマ姉が呆れ気味に返してくれる。
予め下ごしらえとかしておくと、よい感じになるんじゃなかろうか?
「……寧ろ怒られる感じがしないのが凄いね?」
呆れ気味の答えが返ってきた。
「うん、愛してるとか言っておけば基本無罪で許すとか言ってた」
対価が安すぎると思うのだ。無償の愛とか言っちゃっていい奴だろうか?
「流石に夜通し搾り取るは怒られるんじゃ無い?」
「流石にダメかあ……」
改めて寝ようかと目を閉じて。
「味とかどうなんだっけ?」
やっぱり寝てられなかった。
「誰がとは言わないけど、翡翠さんのは濃くておいしいとか何とか言ってたよ?」
「絶対ヤタ祖母ちゃんじゃん……」
流石妖怪………
「でもミサゴ、そんなに下ネタいける口だっけ?」
不思議そうにと言うか、呆れ気味なのは口調だけで分かる。
「いや、何と言うか、実際やってから一日置いたら、アレもコレも出来たんじゃ? って感じに妄想がぐるぐる始まっちゃって」
「自慰覚えたばっかの中学生かミサゴ……」
呆れられてしまった。
「気持ちは分かるけど」
「だよねえ?」
「そもそも、今夜辺りは予防接種の副反応でそこそこ怠いはずだから、出来るにしても程々に……」
重ねて注意される。
「予防接種コンプリートセットって何本あったっけ?」
「10本以上」
「……無理させちゃだめだね?」
数にされるとえぐい。私達の場合は一本毎にインターバル入れての全種だったのだが、それなりに怠いのが何回かあったのはよく覚えている。
「でもあと1日しかないし?」
時間なんていくらあっても足りないし、翡翠さんの残弾的に何回出来るかと言われる時っと数える程度だし。
「そのために私と共有状態にしてるんだから、3+3で6日、後4日、いや今日除いて後3日出来るでしょ?」
「そっか、そういう扱いだっけ」
ちょっと安心する。
「だから一先ず寝ておきなさい」
かなり呆れ気味に言われてしまった。
「はーい」
今度こそ、しぶしぶ寝ることにした。
そして、朝からたっぷり中で出してもらった、満足。
追伸
ミサゴ、思った以上の煩悩全開のギラツキ具合でした。
良くあの時平静で居たなと、書いてみてびっくり。
ですけど、性別逆転させて、DT卒業直後の20代男性と考えれば無理も無いと思われます。
因みに蜜月期間の共有、固定で一人三日を持ち時間として、仲良く共有できるなら加算も可。
当然だが多すぎると分かりにくく成るのと、実際は仲悪くて後々ギスギスしたりも有るので、程々に。
この回、どっちかと言うとハチクマ視点の方がツッコミの切れとか良かった可能性が在りますわな。
ミサゴの暴走止めにハチクマがセットだった説。
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