第108話 据え膳食うのも礼儀の内で?
「やった?!」
ばしゃん
意識してなかった方向からの歓声と水音が響いた。
(なるほど?)
客側からも攻略出来るようにするためのアレかな? 流石の策士である。
「ところでそれ、揉まんのか?」
そんな事を考えている内に話題が飛んだ。何がと言いたい所だが、手元にある二つの膨らみの事だろう。
「現時点では許可が無いので?」
特に気にする事も無いと返答する。
何だか落ち着かなさそうにプルプルしているスズメさん、何か嗜虐心が疼かんでも無いし、身長とか体格に似つかわしくない、結構大きいそれとか気に成らんでも無いのだが、しつこいようだが無理やりは趣味ではないので、震えている内は、落ち着くまで待つものだろう。
そもそも性欲的に切羽詰まって無いし。そこそこチャージ溜まってるけど余裕で我慢できる範囲で有るので。
今はあえて見逃す方向で!
「ん~と?」
何だか皆揃って首を傾げる。
「ああ!」
ヤタちゃんがポンと手を叩く。
「女に対して、お主から触れる分には基本フリーじゃぞ?」
「え~?」
思わず変な声が出た。
「お主の所じゃ違うじゃろうが、こっちだと女が多すぎるから、ぶっちゃけ無価値じゃ、有っても無くても等しく、特に大きいと邪魔だから価値が下がるまであるぞ?」
「またひっでえ」
酷い価値観の崩壊具合であった。
「だから、お主が楽しそうに揉んでこそ価値が出る位じゃな?」
「はあ……」
思わず大きくため息をつく。
一先ずそのまま密着度を上げて、震えているスズメさんを抱きしめる。
「子育てで使うし、性感帯では有るから、要らんとは言わんし、それなりにアレじゃが」
「良いんですかそんな事言われて」
スズメさんの耳元で聞いてみる、折角デカいのに、パツパツロケットしているのに無価値とか酷いと思うのだ。
どうやって服の下に収めていたのか謎な位である。
「需要無いのは確かですので」
ため息交じりに返された。事実らしい。
「それが証拠に基本処女じゃしな?」
「ソレは人口比の問題でしょうが」
ツッコミを入れて見る、まともな出会いが有れば何でこの容姿で売れ残ってるんだ? としか言えない、そんな粒揃いな面々である。
「で、お主的に、それは有りか無しか?」
ニヤニヤと指さしている。
「おっぱいに貴賎なしで、大きくても小さくても良い物だと思いますよ?」
順位をつけるモノでは無いと思うので。
「好きか嫌いかでは?」
何だか楽しそうなミサゴが混ざって来る。
「大好きですが?」
そこらはブレずに答えよう。
「だったらどうぞ」
ムスッと返事が返って来た。
おや、許可が出た。
見ている面々が音もたてずにぱちぱちと手を叩く、リアクションが一々五月蠅い。
女子会と言うより男子会なノリなのだろう。
「じゃあ失礼します」
ここで日和るのは流石に失礼だと思うので、そのまま揉んだ。
状況がなんか怖いのは、もう気にしない方向で。
男たるもの、全力で地雷原を進まないといけない時も有ると思うのだ。
もに
もにもに
………
…………
デカいのに垂れて居ない辺り、見るだけでもなんだかすごい構造していたが、柔らかいと言うより、指が跳ね返って来る、一生揉んで居たい、そんな感触だった。
「ご感想は?」
おそるおそると言う感じに質問が来た。
「控えめに言って最高だと思いますが?」
それ以外言いようが有るだろうか?
「ソレは何よりです」
何処か救われたような返事と一緒に、周囲からほうと溜め息が漏れた。
「……ん」
何だか艶っぽい声が漏れた。
それを合図に思い出したように身じろぎしたので、手を離すと、もぞもぞと腕の中から逃げて行ってミサゴの陰に隠れた。
薄暗くて隠れていても、はみ出ている部分で、真っ赤に成って居るのが良く分かった。
このぬるいお湯ではのぼせる様な事は無さそうで、赤い要因は興奮と照れなのは明白だった。
「そんな訳でこれ以上は、ミサゴ達の後でお願いします、楽しみにしてますので!」
上ずった声で次回の予約が入った。
「じゃあ、また後でよろしくお願いします」
周囲から、また嬉しそうな音のしない拍手と歓声が漏れた。
「じゃあ、その後は私でお願いしますね?」
何だか楽しそうなツグミさんの声が続いた。
「はい、よろしくお願いします」
深く考えずに流されることにしよう。
又周囲から拍手と歓声が上がった。
「無事決まったな? やれやれ、じゃあ頑張ってこい」
ヤタちゃんが肩の荷が下りたと言う感じに〆た。
その後は、ミサゴとハチクマさんの二人がかりで優しいが念入りに搾り取られた。
朝起きたらワクチンの副反応とか何やらでぐったりする羽目になったのは余談である。
多分、搾り採られたせいとは別だと思うのだ。
追申
遅くなってすいません、リアルが大分ごたついておりました。
のんびり行きますので、お付き合いお願いします。
ギフトに★3に文字付レビュー、感想に応援、毎度ありがとうございます。
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