無痛の言の葉

吹井賢(ふくいけん)

冒頭詩



 言えないままに飲み込んだ


 数え切れない言の葉は


 痛まず、けれども、治りもしない


 癒えないままの想いになった



 そう、あなたへの言葉でさえも


 酷く、難しく……



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