最後まで奏でられなかった音楽(シーズン8)

殴り書き書店

第一章・第四十九話 The man who came back(返って来た男)

872 私に成ってからの私を振り返ってみたら

 シーズン8【TS眞子と、クローンな倉津君編(*'ω'*)】

第一章・第四十九話【The man who came back(返って来た男)】が始まるよぉ~~~♪

(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾


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 049【The man who came back】


 『あぁ、なんか、久しぶりの学校だなぁ。3年に成ってから、学校休み捲くりだもんね』


 うぅ……今、アメリカから帰国した後。

奈緒ネェとの約束通り、翌日から学校に来てるんだけどね。


なんだろうね。

本当に、いつまで経っても抜けない、この久しぶりな感は?

だってさぁ、私って……よくよく考えてもみたら、本当に、事ある毎に学校休み捲くってるんだよね。


中学2年の後半に転向してきてからと言うもの。

今現在の11月までの出席日数より、明らかに欠席日数の方が多い程。


……そぉ、あれは去年12月。

中学3年になる直前の2年の冬休み。

奈緒ネェと過ごしたクリスマスの翌朝。

『聖者(サンタ)』だったのか、それとも『悪魔(サタン)』だったのか、未だに、どちらともハッキリしない様な者からの、誰も思いも拠らない様な私にとっては『スペシャルなプレゼント』が贈られた。


これが、今の姿で生きて行く事に成った要因。

突如、原因不明の体の変化により、なにも解らないまま。

また、なにも感じないまま、いつの間にか、性別すらも違う丸っきりの別人になってしまった。


当初『倉津眞子』と言う人間が誕生した瞬間……


そのお陰で、訳も解らず私自身が、そんな姿になってしまったので、慌てて、一番頼りに成る存在の崇秀の助けを求めてみたけど、幾ら崇秀と言えど、事が事だけに、この原因不明な事象に明確な答えが直ぐに見つからず、私は、その日を境に一切合切学校に行けなくなる。


寧ろ、この性別すら違う時点で……どうやって学校に行けって話だ。


そんな訳で、無駄なまでに時間を持て余す様な生活を送る羽目になったんだけど。

此処で、こんな事をしていても仕方が無いので、奈緒ネェのアリーナライブを手伝った後、崇秀の勧めもあって、単身渡米して45箇所ものライブ活動に勤しみ。


その結果……3学期の出席0。

既に2年の後半は、1日たりとも学校には行ってない始末。


そんな風に成りながらも3年に入ってからは、新学期に、秋田からの転校生と言う扱いで学校に復帰を果たすものの。


コチラも、何故か全然上手くはいかない。


アメリカでジムさんに預けた『79 Sting -rayちゃん』の代品として、ご好意で借りた『スタファちゃん』

このベースが、またトンデモナイ大問題を引き起こしてくれる。


……って言うのも、実は、このベース、これまたトンデモナイいわく付きの商品で、このベースを使って何度か演奏してしまうと『目に映る全てのものが煩わしく感じる』っと言う、前代見物の呪いが掛かったベース。

この呪いの効果が顕著に出る事により、私は、3-Cのクラスメイトとの接触を拒絶する事に成った。


そんな訳で、アッと言う間に学校に行くだけでも億劫になり。

たった3日間登校しただけで、人に対する意味不明な不満が、自分の中で爆発。

その間、惰性で毎日ライブには行くけど、それ以外は、家に引き篭もるだけの登校拒否児になってしまう。


そんな状態のまま、これまた、あっと言う間に5月の大型連休であるゴールデンウィークを越え、時の過ぎ行くままに身を任せ6月15日(日)を迎える。


……っで。

この日『骸』さんに預けていた『79 Sting -rayちゃん』が、無事、私の手元に帰還を果たし、その間レンタルして貰っていた『謎の呪われたベース』と言われている『スタファちゃん』を返却。

これを境に呪いが消え、人を拒絶する気持ちも消え。

なんとか正気を取り戻した私は6月16日(月)から、再び学校に復帰する。


この期間3年に成ってから、既に『2ヵ月半休んでいる』……


それで此処からは、ナンダカンダ有りながらも、調子良く学校に行くんだけど、登校した日数は、たったの約一ヶ月強。

普通に学校生活を送ってる者なら、楽しい筈の『夏休み』が不幸にも即座にやってくる。


そぉ、私が『夏休み』が不幸だと言ったのは、他でも無い。

私にとって、この時期は、交友関係を徐々に構築し始めた時期だから、この夏休みが来る事に対して……少し不満感を感じていた。


でも、そうやって、気持ちの上で抵抗を試みた所で、学校の予定が変わる事もなく、強制的に夏休みに入って行くんだけど。

8月の初日からは、来日したエディさんに誘われるがまま、実力が伴ってないのに、シカゴで行なわれるバスケの大会に、何故か出場。


メンバーにも恵まれて、そこで優勝はしたんだけど……決勝戦の試合中に、無理なプレイが祟って壁で後頭部を強打。


そんで、この後に行なわれたGUILD主催の10日間ライブの途中で、このバスケの試合での『後頭部の強打した負傷』が影響を及ぼし始め。

知らぬ間に脳出血を起し、ライブ中に、完全に意識を途絶えてしまい……これまた知らぬ間に、即入院。


一ヶ月もの間、昏睡してしまう様な状態に陥る。


この時点で、夏休み明けの学校は半月休む事になる。


更に此処からは、意識自体は、なんとか取り戻すものの。

一ヶ月もの間、まったく動かさなかった体が仇となって、病院内でのリハビリに2週間もの期間を要し、結局、夏休み明けの学校は1ヶ月休む羽目になった。


……っで、これ等の出席日数トータルするとですね。

3年に入ってから、夏休み前に、ちょこった登校した、たった『一ヶ月強』しか学校に行った記憶がなかったりするんだよね。


自分自身でも、面白おかしな人生を送っているとは思っていたけど、此処まで多種多様なアクシデントが起こらなくたって良いんじゃないかな?


これじゃあ、私自身がテーマ・パークですよ。


どうなってるんだろうね……私の人生って?


真琴ちゃん以上に漫画過ぎるって……


此処にはもぉ、なにかしろの悪意しか感じない……


まぁ、悪意と言えば、今、フッと思い出したんだけど。

昨日さぁ、なんか夜の21時頃に、飯綱ちゃんと家で楽しく喋っていたら、突然、誰かが、ウチの家の扉に鍵を差し込む音が聞こえたんだけど……あれって、誰だったんだろうね?


ピッキングでもしようとした泥棒だったのかな?


なんか気持ち悪いね。



……後、これも、全然関係ない話なんだけど。

昨日から『クシャミ』が、矢鱈と出てたんだけど、誰かに悪い噂でもされてたのかな?


なんか、此処数日なにかと嫌な感じなんですよね。


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【後書き】

最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございましたぁ<(_ _)>

今回から始まった第一章・第四十九話【The man who came back(返って来た男)】の出だしは如何だったでしょうか?


出席日数の換算の為にも、まずは此処数カ月の眞子の身に起こった出来事を確認してみたんですが、本人も言ってる通り、かなり波乱万丈な状態ですね(笑)


まぁまぁ、それが主人公のサダメと言うものなので、これはどうやっても仕方がない事だとしても、昨晩、奈緒さんの家に鍵を差し込んで、中に入って来なかった人物とは一体、誰だったのでしょうか?


次回は、その人物となる人間の影が、少しだけ見え隠れしてきますので。

皆さんも、是非、誰が、この人物の正体なのかを推理してみて下さいね♪


まぁ……いや、なんでもないです(笑)

(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾←必死に誤魔化そうとしている

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