これは深い! 読み込めば読み込むほどいろんな世界が見えてくる。

一つ一つの作品に込められたメッセージ性の高さ!

これがこの作品の凄いところだと私は思っています。
読み返すそのたびに新たな発見があって…本当に奥が深いんです!(…私は未だにハッとさせられています)

最初は『あ、これ好きかも』っていう軽い気持ちで読み始めるくらいが丁度いいかもしれません。後からジワジワきます…

基本的に一話ごとの短編集なのでどこから(途中から)読み始めても全く問題ありません。読みやすいです。

作者様曰く、ジャンルに囚われず感じたまま自由な発想で書かれたというこの作品集。
『例え話』『擬人化』に『抽象的な話』と色々あるのですが、作品それぞれにしっかりとした色と世界観があります。
(抽象的な話も決して『お花畑ポエム』のような甘いものではないので安心して読むことができますし…)

社会情勢や人間の本質が垣間見られるような作品、親が子を思う心情を綴った作品など、ちょっと考えさせられるような作品からほっこりするような微笑ましい作品まであり、バラエティに富んでいるところもこの短編集の魅力の一つだと思っています。