ゾンビになって復讐しようとしたら、普通に生き返った件
タカユキ
第1話復讐心
俺は都丸政樹16歳、今絶賛引き篭もり中。
学校で女子からイジメを受けて、学校に通うのを辞めた。そして家で勉強をしているかと言ったら、全くしていない。
ほぼゲーム三昧だ。勿論ゲーム以外にも、漫画や、映画も見たりしているが、基本的にゲーム。
最近SNSもやり始めている。イジメの内容を暴露したりして、鬱憤を晴らしている。
ご褒美だろっ、そう書き込まられる事もある。脅して買い物だの、金を譲られるのが、ご褒美? ふざけるな。
そう言う書き込みをした奴はブロックだ。
ん? 何か別の書き込みがあるな。
大変だ、ゾンビが出た。助けて、殺される。
マジか、ニュースでやってたよな? 本当だったんだ。
なんだ? ふざけた書き込みだ。そんなジョーク面白くもなんともない。
まぁもし本当にそんなものがいるなら、俺をイジメた女子を襲ってくれ。そう思った。
でも…俺の好きな子もいるんだよな、学校には。彼女を庇った事でイジメられる原因にもなったが…たまに家に来ては、俺に構ってくれるが。
それが救いだな。まぁだからと言って彼女と何かあったとかではないが。
お父さんは、サラリーマンで、穏やかで非常に人気のある人だ。聖人君子と職場で頼りにされている様だ。俺とは雲泥の差だ。
お母さんは、とても美人で元モデルだ。今は携帯のショップ店員をやっている。コミュ力は、かなりのものだ。
何故僕は両親から、コミュ力を引き継がなかったのか。情けなくなる。
そんな両親もイジメの件では、僕に同情して、別の高校を進めてくれた。しかし僕は、自堕落的な生活が無くなるのを恐れて、いつかは行くから大丈夫。
そう約束した。家はマンションで、6階に住んでいる。外に出るのが面倒くさいこともあって、余計出不精になった気もする。
さてとご飯食って、風呂入って寝よ。変なこと考えるようになったな。妄想癖でもついたかな。
そして朝になったが、俺は必ず二度寝する。昼間に起きる。日常生活昼夜逆転と言うより、朝が苦手なんだ。
そして二度寝したが、変な音で俺は目が覚めた。
ぐっあぁー。おぉう。
なんだ俺は変な声がした、台所に向かった。
すると…お父さんが…お母さんを…食べていた。
真っ赤に染まったその身体を…噛みついてむしゃむしゃと…引きちぎりながら。
オェぇ、俺は思わず吐き出した。身体中が震え出して、涙が激しく溢れた。
夢か、そう思ってもう一度見た。しかし、それは余りに生々しい状況であって、現実なんだと実感させた。
お父さんが立ち上がり、こちらを振り返りながら、俺を見た。
お父さんの顔は、異形の顔をしていた。普通じゃない、化け物だ。
するとがぁぁーと俺に向かって来た。うわー、来るなぁ。そう叫びながら、俺は尻餅をついた。
動きが人形の様に不自然な動きをしていた。
お父さんが、俺を食べようとしている。臭いが血の匂いと悪臭が俺の鼻を襲った。
そして恐怖で身動きが、上手く出来ないでいた。
お父さんが動くたびに足音がして、その音が無音の部屋に鳴り響き、それが俺を追い詰めて行く様だった。
俺はお父さんを必死に胸の辺りを押さえた。しかし力が強くて、だんだんと押し返された。
ガブっと肩を噛まれた。
うぎゃー。俺は痛みで目を瞑り転げ回った。そしてお父さんは、俺に覆い被さり、俺はそのまま…食べられた。
ああ…死んだ…ゾンビになった、父に殺されてしまった。俺もゾンビになって復活するのだろうか?
すると目の前に、何やら文字が浮かんで来た。
ロードしますか?
はい、いいえの文字。
これをはい。とするとゾンビになるのか? いいえならこのまま死ぬのか?
俺は、そうだ、ゾンビになってイジメた奴を食べてやる。そう思って俺は…はいを選んだ。
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