Love Nightmare-ラブ ナイトメア-

今宵ノ月

第1話 ファミレス

「ねぇ…りょうくん、欲しいの…」

「いや、ちょっと!先生待って!」


「あなたの…左目…」


「…え?」


杏子きょうこは涼の左目をえぐり、眼球を取り出す)


「ぐああああああぁ痛っうう」


パチュ、コリュ、コリュ

(そして杏子は美味しそうに眼球を食べ始めた)


「もう先生!一応痛いんですから!心の準備させて下さいよ!」


「いいじゃない、また生えてくるんだから」




「はぁ……美味うまっ…」


早朝の保険室で二人きり


私は満足気に笑みを浮かべる










僕は、人間じゃない


先生も、人間じゃない


この世は、人じゃないモノで溢れてる


町を歩けば、人の姿をしているだけの


不気味な影が、うじのように歩いてる




それでも僕は今


最高に幸せだ!!










涼くんがご褒美にステーキが食べたいって言うものだから、お給料前だけど食べさせてあげる事にしたの


でも今回はファミレスで勘弁かな


目の前にステーキが並べられて嬉しそうにする涼くんは、とっても可愛い!


左目には眼帯をしている


私が食べちゃったから


「いただきます!!!」


「どうぞ召し上がれ、左目のお礼よ」

「あざす!」


むしゃむしゃ食べる涼くんも、やっぱり可愛い


「美味いっす!細胞が活性化してます!」


「そう、よかった、沢山食べて」


もっと美味しくなってね

涼くん

あと2年

あなたが18歳になったとき

最高に成熟したその時

あなたの全てを

私にちょうだい



(よだれを垂らしながら涼を見つめる杏子)



「?先生も食べます?お肉」


「!?」

「あっ!ごめなさい!何でもないの」

「涼くんが全部食べちゃって!」


(恥ずかしそうにしている杏子)










先生との食事


楽しかったなぁ


「それじゃ涼くん、また明日、学校で会いましょ」


「はい、また明日」



先生は振り返って

綺麗な後ろ姿を僕に見せつける


黒く長い髪

身長は僕と同じくらい

スタイルは普通だけど

色っぽい

声はちょっと幼いかも


顔は…


(杏子は急に立ち止まり、そして振り向く)




「涼くん、愛してる」



「はい、僕もです」



杏子先生はとても可愛い



先生が通った道の残り香を

僕が全部吸ってやる

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