第4話奴隷の獣人達の奴隷の首輪を外して、獣術を学ぶ。
ランド(男)10才 獣人(金狼族) 職業=仮冒険者ランクH、状態=良 LV4 HP=120/120 MP=10390/10390 精神P=700/700 力=54 魔力=474 精神力=496 敏捷=48 知力=124 防御力=36 運=71
スキル=逃げ足、遠吠え、気配察知、夜目、臭い感知、威嚇、聞き耳、体術LV1、剣術LV1、盾術LV1、槍術LV1、弓術LV1、投錨術LV1、幽体離脱、回復、念力、言語理解、(白、光、聖神、時空、黒、付与)魔法、身体強化魔法、炎魔法LV3炎海地獄、剣技高速剣、剣技抜刀飛斬剣、アイテムボックス(収納無限、時間停止)、呪詛魔法無効、即死魔法無効、精神魔法無効、物理攻撃無効、光魔法耐性、黒魔法耐性、恐怖耐性、毒耐性、物理攻撃耐性、炎耐性
固有スキル=神眼(鑑定、神光、能力封印)、 死霊術(憑依、支配、ネクロマンサー····)、獣術、鑑定妨害、ステータス操作
エクストラスキル=魔法倉庫、不死、獣変化
となっており、セリアは
セリア(女)4才 獣人(妖狐九尾族) 職業=仮冒険者ランクH 状態=良 LV3 HP=48/48 MP=25/25 精神P=56/56 力=16 魔力=11 精神力=31 敏捷=33 知力=14 防御力=14 運=6
スキル=逃げ足、遠吠え、気配察知、噛みつ き、引っ掻き、夜目、弓術LV1、槍術LV1、
固有スキル=獣術、幻術
エクストラスキル=獣変化
となっているのをランドのステータス操作で書き換えておく。
ランド(男)10才 獣人(オオカミ族) 職業=仮冒険者ランクH 状態=良 LV4 HP=90/90 MP=40/40 精神P=80/80 力=29 魔力=19 精神力=22 敏捷=42 知力=21 防御力=36 運=29
スキル=逃げ足、遠吠え、気配察知、夜目、臭い感知、威嚇、聞き耳、体術LV1、剣術LV1、盾術LV1、槍術LV1、弓術LV1、投錨術LV1、(白、黒)魔法、身体強化魔法、とした。
セリアのステータスは次の様にした。
セリア(女)4才 獣人(キツネ族) 職業=仮冒険者ランクH 状態=良 LV3 HP=48/48 MP=25/25 精神P=56/56 力=16 魔力=11 精神力=31 敏捷=33 知力=14 防御力=14 運=6
スキル=逃げ足、遠吠え、気配察知、噛みつき、引っ掻き、夜目、弓術LV1、槍術LV1、に書き換えておいた。
翌日、前の日に倒したゴッキーの討伐証明と、ブーンの残りの討伐証明部位と素材の羽根を持って行くとギルドマスター室に呼ばれたのだった。
「こんなに倒したのか、ブーンを追いかけて来た他の魔物ももしかして討伐したのか?それらは何処にある。」
「一応はあるが、持ってくるのは多すぎて一度には無理だ。明日になると思う。」
「城から食用となる魔物は城に優先的に持ってくるように言われているが、強制じゃないがどうするね。」
「食用になるものは持ってない」食糧を持っていったら何のために城から食糧を回収したか、意味が無くなるから無いことにしてすっとぼけ、色々聞かれるのが嫌だから知らないフリを決めた。
「分かった。それでいい、ギルドはラクトア国とは一線を引いているから、余り深入りしたくないからな。それじゃ前日に出したブーンの代金と昨日の下水道の魔物退治の代金だが23万匹分、大金貨2枚と金貨31枚の金が入った袋だ。下水道の魔物退治の代を多めに入れてある。感謝の意味でな」と言って渡してくるので金額を確認してカバンに入れる。
「金額はそれでいいのか。」
「なんだ、もしかして誤魔化しているのか?それなら、もう二度とここへは来ないぞ。」
「いや、金額は合っているが、誤魔化していねぇかとか、駄々をこねてもっと寄越せという輩が多くてな。お前みたいなやつがいると楽でいい。
今日出したブーンの討伐代と素材代分は確認に時間が掛かるから明日払う。それで良いか」
「大体計算していた通りだから文句はない。今日の分の支払いも明日で問題無い。」はっきり言ってもらい過ぎで、自分は何もしてないのに、寝てただけなので文句の言いようがない。
本当は魔物や素材をアイテムボックスから一気に全部出してスッキリしたいが、スキルのアイテムボックスや高価な収納袋等は持ってないことにしているため、少しづつしか出せないし、魔族のラミアとかはトラブルが見える為、この国では出す気はない。
貰うものは貰ったので、出ていこうとすると、自分のスキルの聞き耳が音を拾う(バババーン、ドドォーン)という微かな音と振動が伝わってきて、セリアにも聞こえたらしくセリアが震えながら自分に抱きついて来た。
獣人は、耳が人族よりは遥かに良い為、自分も警戒すると、ギルドマスターも異変に気が付き、窓を開けると遠くに砂煙が舞っていた。
慌てて入ってきたギルド職員が「大変です。ギルドマスター、レッサーワイバーンが西から7匹街に向かって来てます。一匹は変異種の用で10m程で黒色をしています。現在冒険者が交戦中です。」
(ワイバーンは20~30mの大きさの飛竜だが、レッサーワイバーンは土色の翼を広げると7m程の小型の飛竜の事で風魔法を使い球体ブレスを吐く。魔物討伐ランクはD。ワイバーンの肉は食用になり、美味と言われている。討伐証明部位は尻尾。)
「国は今の所、アテにはできねえ、全冒険者共をかき集めろ。強制依頼だ、街の住人には家の中に退避しろと伝え、隠れるように言え。」
「冒険者の一部が西門近くで、すでに交戦中、怪我人も何名か出ている模様。」
「怪我人は冒険者ギルドに連れて来て応急手当をしろ。」
慌ただしくなって来たので、自分の白魔法を有意義に使おうと思い
「ギルドマスター、怪我人の手当なら俺の白魔法が使えそうだ。手伝うぞ。」と言った時だった。念波が従属レイマから入って来た。
『主様、大変です。城に送っている偵察の得意なゴーストから緊急連絡がありました。
先程ゴーストが見えるという女性の神官がいまして、主様の噂が広がり不死者捜索隊という部署が立ち上がり、幽霊が見えるという5人程が探索に街へと向かいました。注意して下さい。』
カナン神官の事だなと分かる。城では、犯人が見つからなかったから、街にターゲットを絞り、捜索するようだ。
そんな時、元勇者の賢者ミサキから、城の地下牢の元勇者のカズマが心配だから行かせて欲しい。そう申し出があったので許可したのであった。
ギルドマスターが「それは助かる、ロビーで医療班に入って怪我人の治療を頼む。」
断るに断れなくなってしまった。
従属のレイマに不死者捜索隊の動向を探るように指示するのだが、太陽の出ている昼間の明るいうちは外には出れないという。
仕方なくロビーへ向かう。
ロビーにはすでに何名かの怪我人が運ばれていて治療に当たっているが、魔法を使える人が居ず、傷薬とHPポーションで対応していた。
その内の重症者に獣人がいて、側にいるパーティーの仲間らしき人が
「テメェには幾らお金が掛かっていると思うんだアアン、くたばる前にレッサーワイバーンの一匹でも倒せや、一匹でも大金貨20枚にはなるから、元が取れお釣りが来ると言うもんだ」死にそうな仲間に何てことを言うんだと頭にきたが、今にも息絶えそうなので、最近覚えた光魔法のハイヒールを放つと血が止まり、体に空いた深い傷や噛みちぎられた傷が消え健康体に一瞬でなったのだった。”おおおぉー“と歓声が起こる。
死にそうな治った獣人が感謝の言葉を涙を流しながら言ったとき、自分の顔を見てギックとなり
「貴方様はもしかして、•••いや、まさかそんなはずがない、その息子なのか、あり得ない死んだと聞いていたのに」とボソボソと独り言を言う。
そんな時、水を運んできたセリアが「お兄ちゃんあたしも手伝う。水と布はこっちに置けばいいの」
「セリア無理はするなよ。」
「まさか、セリア姫?、奥方に顔がソックリだ。コレは••••••」自分に耳打ちをするかのようにボソボソと聞いてくる(もしかして貴方様の父上はガンド様といいませんか?)
人に聞かれては不味いんだろうなとサッシて人に聞こえないように自分も言う。
ランドの記憶ではガンドは父上となっている為(そうだが、あなたの名前は?)
(おぉ、やっと見つけた。私はガンド様の部下のガルシアと申します。その子はセリア姫ではないでしょうか。)
セリアの知り合いを見つけたので、彼にセリアを託そうと(父からセリアが覚醒すれば、何者も勝てる人はいないと聞いてます。セリアを頼めますか。)
(残念ながら)そう言って首の輪っかを指差す
ので、奴隷の首輪を鑑定すると、低級奴隷の首輪とあり、奴隷拘束の呪文も命令厳守、逃走禁止、の2つしか無くパスワード設定は無いようなので、
(その程度の奴隷の首輪なら自分が外すことができます。)そう言って黒魔法の呪文を唱え、奴隷の首輪の拘束魔法を解除すると、
(有り難い、これで何時でも自由に動ける。今暫くは、奴隷のフリをして沢山の仲間に連絡を取るので、仲間の奴隷の首輪も解除してくれないか)
(分かりました。)そう言ったときだった。
ガルシアのパーティーの仲間が来て、
「治ったんならサッサとこっちに来い、レッサーワイバーンを倒すぞ、今度はヘマするんじゃねえぞ」そう言って連れて行く。
周囲を見ると怪我をした獣人や小人のコロポックルやエルフ等には皆、奴隷の輪が首についている。強制的に働かされているのだろう。
出て行くガルシアさんが、他の獣人にすれ違いざまに耳打ちをしている。その耳打ちをされた獣人が怪我を治すためにやって来て、(私も仲間です。奴隷の首輪の解除をお願いします)
そう言うので12人の獣人の治療をしながら、奴隷の首輪を解除したのだった。
解除したが奴隷の首輪を外さずにカモフラージュの為、付けているのであった。
夕方までギルドのロビーで怪我人の治療をして、MPが無くなったから帰ると言って金貨2枚を報酬として貰い、アパートに戻って晩ごはんを食べたのだった。
日が落ち暗くなった外ではまだ、一匹のレッサーワイバーンも倒してなく苦戦しているようなので、従属にレッサーワイバーンの討伐をお願いし、セリアを部屋で待つように行ってから窓から屋根に上がる。
街は真っ暗だがレッサーワイバーンの放つブレスと冒険者の放つ火魔法の明るさで何処で戦っているのかが分かる。
屋根に上がってから自分に身体強化魔法を掛けて、従属の空を飛べるレイマ達ゴーストを出すと、
「待ってました。力がみなぎってます。主様我らにお任せを」そう言ってレッサーワイバーンに勇敢に向かっていくのであった。
一匹、二匹、三匹、四匹とレッサーワイバーンが倒され自分の元に運んで来るので直ぐにアイテムボックスに収納していると、従属から念波で
『主様、そちらに大きめの変異種の10mのレッサーワイバーンが行きました。逃げて下さい』そう言うがもう目の前まで来ている為、剣を抜き構えて、死霊術のデバフを使う。死霊覇気を飛ばして変異種のレッサーワイバーンに飛ばすとステータスが半分以下になり、剣技抜刀飛斬剣を放つと身体が真っ二つになり、落ちていくのを従属達が回収し持ってくるのでアイテムボックスに収納する。
周囲の空を見ると、他のレッサーワイバーンも倒されていくので従属に念波で戻るように指示を出して、お礼としてお酒の樽を5つ程渡すと喜んで戻っていくのだった。
深夜になり部屋へ戻り、まだ起きていた不安そうなセリアの頭を撫でて安心させるとモフモフの尻尾をパタパタ振り嬉しそうだ
「もう、大丈夫だ魔物は倒したから安心していいぞ」
「うん、お兄ちゃん強いんだね」
その夜は寝ることにして、2人してベットに入るが、窓の外から何らかしらの気配がする。セリアは寝ているので起こさずにベットから出て、窓辺に行き剣を持ちユックリ開けて様子を見ると獣人のガルシアさんがいた。
「ここに止まっていると配下から連絡が入った。ワイバーンの大半をランド様が倒したことも聞いている。」そういうガルシアさんは右手と右足に深傷を負っていたのでヒールを掛けて治しておく。
「すまんな、仲間の奴隷の輪を無効にしていただくために、協力してほしい。」
「分かった、案内してくれ」
「隠蔽の獣術は使えるか?」
「いや、まだ使えない。」
「分かった、では屋根伝いに通って行こう。」
屋根に上がると別の2人の獣人がいた。ギルドのロビーで治療と奴隷の首輪を無効化した獣人達だ。膝を付き臣下の礼をとる。
「時間がありません。セリア様はお休みのご様子。セリア様には後ほど挨拶をさせていただきますので、付いていただきたい。」
屋根伝いに走って行くと街外れの古い教会に付く、廃虚のような崩れかかった建物だ。
そこに入ると100人程の獣人がいた。
猫、犬、ウサギ、ライオン、ヒョウ、トラ、ウシ、サル、オオカミ等色んな種族がいて皆こちらに向けて頭を下げ膝を付き臣下の礼を取っている。
「この者たちは、亡きフォクス国の臣下や騎士、冒険者達で復興を模索していた愛国者達です。フォクス国の跡継ぎのセリア姫が生きていることを知り皆馳せ参じました。」
「「「「我ら一同セリア様に忠誠を誓いフォクス国の再興を願うものです」」」」
「セリア様には仲間が居ることをお伝え下さい。
その他にもコロポックル族やエルフ族とも連絡を取り合い打倒ラクトア国同盟が成り立っています。
この中にも何人か奴隷の首輪を填められた仲間がいますので、解除をお願いしたい。」
40人程の奴隷の首輪を無効化したのだった。皆口々に感謝の言葉を述べるのだった。
その中には怪我を負った人もいたのでヒールも掛けておく。白魔法のヒールのレベルが上がり、範囲ヒールが使えるようになったのであった。
「当分の間、奴隷の首輪の無効化をお願いしたい。そのためには、ここへ来やすいように獣術の隠蔽を覚えた方が良い。」そう言われ、自分の体を周囲に溶け込ませる術を教えてもらったのだった。
アパートへ帰ったのは空が明るくなってからだった。
朝方寝ていると、部屋を荒々しくノックされ起こされると、例の不死者捜索隊が入って来た。
幽霊が見えると言う人と10人の騎士が同行しているようだがカナン神官はいない、何名かのグループに別れて捜索しているのだろう。
「お前らの身分証を見せろ」
そう言いながら、強引に部屋の中に入り周囲を物色するのだった。高価なものはアイテムボックスに全て入っているので当然なんにも出てこない。
ガランとした部屋である。冒険者ギルドの身分証を首から出して、2人のを見せると”チッ“と舌打ちをして
「次の部屋へ行くぞ」とドタバタと出ていくのだった。窓から外を見ると兵隊と騎士が走り回っている為、今日は外へ出ず部屋でユックリすることにしたのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます