追放された薬師と女剣士

シノヤ

第1話薬師と剣士

「マヒトお前は置いていく、足手まといだ!」

聖剣の勇者カラが宿に着いたあと宣言した。

思ったより早かったな、魔人城寸前で捨てられると予想していたのだけどな。

俺は冷静に事実を受け止めていた、幼馴染みのカラの性格は理解している。


ハーレムを気取りたいのだろう、腕は立つが器の小さい所が勇者らしくない。

「まってくれ!マヒトの薬でどれだけ助けられたか!」

ポニーテールの美しい少女が庇ってくれた、剣士のリン・アキヤマ、勇者カラ・コダと同じ村で育った幼馴染みだ。

「だがな、回復はパトリシアもいる、それにこれ以上魔神城に近づけば戦闘職でないマヒトが死ぬかも知れない……」

「しかし!薬師であるマヒトに雑用までさせておいて」

野営での食事や洗濯、仲間たちに闘いに集中してほしい為に世話をしていた。

リンの気持ちは嬉しいが、他の者に出来ない訳では無い、理由としては弱いだろう。

「私はこのパーティーに入って日が浅いけど、すこし薄情ではないのかしら?」

ふんわりとした茶髪を後ろで二つ編みにした、魔術師風の女が発言する。

「別れの会もやらずにいきなり去れ?餞別も贈らずに?幼馴染みでしょ?」

「マーシャの言い分も解るが…余裕を持ちたいだ、それにマヒト程の薬師なら稼げるだろ?」

「マーシャ、リン、俺は平気だから旅を続けてくれ」

俺は宿の自室のに向かうとベットに寝転ぶ。

「パトリシアは庇ってくれなかったな…」

戦力外というのも間違いではないからな、勇者に惚れてる聖女様は何も言わないよな。

想定内ではあるが、いざそうなると悲しくなった。

「マヒト…話がある入っていいか?」

「リンか、入っていいよ」

彼女が部屋に入ってくる、どこか悲しそうな顔をしている。

「マヒト……私と一緒に逃げないか?」

「駄目だよリン、魔神に苦しめてられてる人がいるんだ」

リンが抱き締めてきた、彼女の柔らかな膨らみと鼓動を感じる。

「私はお前が好きだ……連れて行ってはくれないか?」

「リン……」

彼女が村にいた時から自分に好意を抱いているのは知っていた、だが、理由は解らないが自分は幸せになってはいけない、彼女に相応しくないそんな思いを抱いていた。

「アダシノは機械人形を使って遊んでいる、こっちらから仕掛けなければ滅ぼされる事はない!」

そうだ、魔神アダシノは人を滅ぼす気はない、人に苦しみを与える為だけに行動してる。

人々は薄々気付いて居るのだ、この千年アダシノが本気で攻めたことが無いことを……

「確かにアダシノは人間を苦しめて遊んでいる、そういう声も聞く……だが気が変わったら遅いんだよ、勇者に力を貸してやってくれ…」

俺はリンを説得する、彼女は納得しない。

「マーシャはともかく、あの二人は世界を救うという夢に酔ってるだけだ!」

「それでも助けてやって欲しい……」

リンは悲しい顔をする。

「マヒトならそういうと思ったよ……わかった最期まで勇者に付き合うよ……その変わり…」 

リンが唇を重ねてきた。

それ以上の言葉不要だった、お互いの唇を暫く味合う。

「マヒト…」

唇を離すと恍惚とした表情で、リンは自ら服を脱ぐ豊な乳房、引き締まった腰、鍛え上げた腕、その全てが美しかった。

これ程の女性に慕われて、今まで手を出さなかった自分が不思議だった。

「リン……」

自分も服を脱ぎ彼女に応える。

「傷だらけでしょ?でも、私は気にしないマヒトがいつも傷薬を作ってくれたからな…」

彼女の体のあちこちに傷あとがある、聖女の魔力とて限りがある戦闘に支障のないレベル、急ぎでない場合は自分が傷薬を処方することが多い。

流石に顔などは魔法で綺麗に直してくれるが、視えない所までは手が回らない状況だった。

彼女の胸、そして秘部を舌で愛した。

「いくよ…」

彼女の中に自分の物を入れていく。

「い、たぁ…」

リンの顔が苦痛に歪み、純潔の証である血が流れた。

あることを思いをだし、彼女に耳打ちする、彼女の顔が真っ赤に染まる。

体位を入れ替える提案をした、初めての彼女には恥ずかしいだろうが苦しそうな顔は見たくなかった。

俺は仰向けになり、リンに跨ってもらった。

「本当に痛くない……」

リンは驚いている、処女の娘は上だと痛くないという話を思い出し試したのだ。

それから手を繋ぎ、彼女の中に性を出すまで繋がり続けた。




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