幸せの鉄格子
君は鉄格子の中にいた
僕はその鉄格子を握りながら君のことをじっと見ていた
何日も、何日も…
どうしてだろう
君は鉄格子の中でも笑っていた
ある日は一人で
ある日は二人で
鉄格子の中でも君は楽しそうだった
僕はずっと一人だった
来る日も、来る日も…
ある日、君は鉄格子の向こうから僕をのぞき込んで言った
こっちにおいでよ
僕は君に聞いた
どうして君は鉄格子の中にいるの
君は不思議そうな顔をして言った
いいからおいでよ
僕はやっと鉄格子の外に出た
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