ワンちゃん

見なれない景色の街を歩いていた。


いつもの沖縄っぽい。

でも、なんか、ちょっとちがう世界。


「ワンワンッ」

って、ワンちゃんの声、聞こえてきた。


なんとなく、聞いたことのあるような声。


声のするほうを見てみたら、ワンちゃん、わたしのほうを見ている。


「ワンッ」

って言って、わたしのほうに走ってきた。

めっちゃ嬉しそう。しっぽをめっちゃふってる。


「あれ?」

って思ってたら、ワンちゃんは、わたしに飛びついてきた。


何回もジャンプして、わたしに飛びつく。


飛びついて、わたしの手をペロペロなめてる。


「あーっ!」

って思ったら、ワンちゃん、めっちゃ嬉しそうに、わたしを見つめてる。


わたしも、飛びついてきたワンちゃんを抱きしめた。


それから、ワンちゃんといっしょに、あたりを走りまわったりした。


青いフリスビー、道に落ちてたから、ひろって、ワンちゃんと、そのフリスビーで、いっしょに遊んだ。


夕方までいっしょに思いっきり遊んだ。


日も暮れてきたので、また、最初に来た、黄色いドアのところまで行った。


ワンちゃんとバイバイした。


ワンちゃんも

「ワンワンッ」

って答えてくれた。


ワンちゃんは、わたしと、その日1日いっしょに遊べたからか、めっちゃ嬉しそうに、遠くに走り去って行った。


わたしもドアを開けて、お菓子屋さんにもどった。

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