第1話 転生したら防御力2000もらった件について

「ふぅ…やっぱりコ○コロコミックは面白いなぁ!」

 大声で言ったからか周りの人が少し俺に引いてしまった。

 悲しいな。

 そう言い公園のベンチから降りて自宅へ帰ろうとしていた時。

 大人が歩きスマホをしながら道路を歩いていた。


 車がいる状態で。

 ただ歩きスマホをしている大人は気が付かない。

 もう、いっそ見捨てれば良いのではないだろうか。と俺の悪魔は囁いてくる。

 俺はたじろぎ、その言葉を飲もうとした時。

 俺の中に子供の時の記憶が現れた。

 ~~

「ねーねー僕ね!しょうらいはかっこいいヒーローになりたいんだ!」

“そうなんだ、すごいね!”

「でしょー!」

 何故だ?急に思い出すのは。

「だからねー僕ひとを救うヒーローになるんだ!」

“わぁ!それはとってもいいね!”

「ちなみに[消去]ちゃんは?」

“私はねーアイドルになりたい!”

「いいねぇ」

“ふふーん!いいだろう!”

 動けない…見ることしかできない。

「うん!」

“それじゃあね!またあした!”

「ばいばーい」

“あっ!千紘君!危なーい!!”

「えっ?」

 動けやしない…うおおお!うなれ俺の体ぁぁぁ!!!!!

『待てやああ!!!!!!』

“きゃっ”

「うおっ」

『あっやばい死にそうだ、だけどここは記憶の中、俺は死ぬことはなぁあい!』

 そう言い俺の意識は闇の中へ消えた。

 ~~

 あれは…千紘?一体何を?

「うおお!!!!うなれ俺の体ぁぁぁ!!」

そう言い1人の人へと走っていきその人を押した。

そして、千紘は轢かれた。

もうこれ以上は考えたくもない。

だが、最後に見た千紘の顔は安らかだった。

~~

「んで、ここはどこだよ。」

ここがどこかわからねえと…

「とりあえずここから離れたらダメっぽいからの待機してるか…」

10分後…

「暇だな、もう10分待っていr…」

【あ、はいすいません】

「ん?なんだ今の声」

まぁ気のせいか。

【幻聴じゃないですよ!】

「うおっ普通にびびった」

【あはは…】

「で?ここはどこだよ」

【ええっとここは天国ですね】

「は?なんで俺がこんなとこにいるんよ」

【いや…そのあの…まぁ私の手違いで、テヘッ⭐️】

殴ってきていいか?

【ダメです】

こいつ心読めるのかよ…

【まぁそりゃ神ですからね!】

えぇ…なぜこいつが神になるんだよ…今すぐ堕天使に格下げしたい

【無理だぜ⭐️】

ほんとうざい。


「で?なんか謝礼は?」

【えっと、それは神の使徒となるか転生です。】

「神の使徒?」

【はい、神の使徒は基本的に召使です。】

「は?じゃあ転生選ぶわ」

【そうですか、ならこのガチャを引いてください】

「何それ」

【まぁ、俗にいう転生特典ですね】

「で、その転生特典がガチャというわけ?」

【はい】


【ちなみに100円とります】

金とんのかよ!

「まぁいい引くか…」

ガララララララ

チーン!


防御力2000

ヒロイン好感度突破〔ヤンデレ〕

【おお!良かったですね!】

皮肉かそれは。

【いいえ】

だから心読むな殺すぞ。

【神ですから死にましぇーんwww】

「…あっそう」

【…少し話過ぎたみたいですね】

なんか移り変わりが激しいな。

【さて、あちら側に駅が見えますでしょうか】

「?」

言われてみるとさっきまで白かった空間に駅が現れている。

【あそこが入り口です。】

神はそう言った。

「そうか、ありがとうございます

【いえいえどういたしまして】

「それでは、またいつか会いましょう」

そう言い俺は駅の方へ向かった。


【いえ、私にあなたはもう会うことは出来ません】

何故なら________


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