真・彼女NTRが発生したので悲しみの中で寝たら過去に戻ったんだが
アキノリ@pokkey11.1
第一章 絶望への一手
全ての逆戻り
第1話 時間軸がずれる時
☆(田所勇気)サイド☆
自分の彼女が寝取られる。
衝撃的かと思う話であり(そんなものはラノベでしか見た事がない)とその様に思っていたのだがそれが現に起こってしまった。
俺の彼女が男に現に寝取られた。
そんな俺の彼女の名前は吉田美奈保(よしだみなほ)。
17歳、高校2年生。
そして同じクラスメイトの女子。
ゆるふわウェーブの栗毛色の髪をしているとてつもない美少女。
俺、田所勇気(たどころゆうき)17歳の幼馴染であり。
なんというか俺の彼女であり.....自慢の彼女だった。
その光景を見た時は本当に絶望だった。
「.....」
最近(美奈保の動きがおかしいな)と思っていたので付いて行くと野外でとんでもない事をしていたのだ。
それは野外で別の男と性行為をしていたのである。
喘ぎ声も発している。
その光景は本当に気持ちが悪く。
ショッキングな事に身が震えてしまった。
怒りに.....目の前が歪む。
そして俺はその場に乗り込もうかと思ったのだが。
そんな根性も無く家に帰った。
大雨が降り出す中で絶望して駆け出して行った。
「.....」
(付いて行ったのが馬鹿だった)とそう思いながら俺は目の前の空を見上げた。
それから雨に打たれてからそのまま死んだ顔で帰って来る。
そして玄関で鞄を投げ捨てた。
誰も居なかったのもありドアをバァンと大きな音が鳴る様に閉じてからそのまま悔しさで俺は涙ながらに二階に駆け上がった。
それからベッドに深く沈み込んだ。
絶望の中でだ。
「何だってこんな事に.....なった.....」
そんな弱音を呟きながら俺はそのまま涙を流す。
そして俺はそのまま天井を見上げる感じで布団に包まって不貞寝をした。
(信じられない。穢らわしい。馬鹿なんじゃないのか)
そう思いながら俺は涙を浮かべながらそのまま寝た。
そして光が見えた。
☆
「オラァ!!!!!勇気。早く起きろ!」
どうも寝過ぎた様だ。
姉ちゃん。
田所優子(たどころゆうこ)の怒号がした。
19歳で.....高卒で受付嬢で働いている俺の姉だ。
まだ実家暮らしだが.....俺はハッとして慌てて目を覚ます。
もう朝になっちまったのか。
「姉ちゃん御.....」と言いかけてから。
俺は「!?」と思いながら姉ちゃんを見る。
姉ちゃんが高校時代の制服を着ている。
北高の制服.....今俺が通っている高校の制服だが。
はい?え?受付嬢は?
「いや?.....ね、姉ちゃん。幾ら起こすのにコスプレでもそれは.....」
「.....は?コスプレ?アンタ何言ってんの」
「いやだって。姉ちゃん受付嬢で働いているじゃん.....?」
「は?まだ高校生だけど?ピッチピチの。.....殺すよ?」
「いや。19歳.....」
「17歳を侮辱しているの?」
姉ちゃんはそう言いながら鬼神の様な顔をする。
俺は目をパチクリした。
そして俺にその姉ちゃんはこう言う。
「アンタ高校の受験間近なんだから寝ぼけている暇無いんだよ」と.....は、は?
「.....待って。何を言っている?俺は.....17歳の高校生だぞ?受験なんてない.....北高生だぞ」
「は?アンタ15歳でしょ。北中の」
「.....は.....?」
いやちょっと待て訳が分からない。
何を言っているんだ姉ちゃんは.....?
思いながら俺は青ざめつつ周りを見渡す。
その中で。
カレンダーは2年前を指しており。
2年前の12月を指している。
確か3月だったぞ!?.....え.....!!!!?
っていうか2021!?2年前!!!!?
「.....」
「.....どうしたの?アンタ?頭がおかしくなった?受験が嫌で」
「姉ちゃん。聞いても良いか。今年は何年だ?」
「2021年だけど?何聞いてんの?馬鹿なの?」
「.....」
高校2年生だったのは2023年だが.....いや嘘だろ。
タイムスリップしている!?
俺は愕然としながら計算をしていると。
姉ちゃんは「寝ぼけてないで。今は大切な受験シーズンなんだから早く準備して」と言いながら怒ってきた。
「さっさと準備」と話しながらだ。
「.....はい.....」
「嘘だろ」と思う。
夢じゃないのか.....?
俺は頬を抓りながら下に降りてから。
そのまま姉ちゃんの飯を食ってからそのまま考え込む。
あり得ない。
何でこんな事になっているのだ。
夢じゃない様だし。
「そいじゃ行ってきます」
「.....あ、ああ」
「んじゃまた後でな。少年よ」と姉ちゃんは俺の通っている高校の方角へそのまま駆け出して行く。
そして俺は黒い4つのボタンがある服。
中学校の制服を着てから中学の方向を目指す。
待て.....何がどうなっている。
割とマジにありえないんだが。
こんなの小説以外であり得るか?
そんな事を思いながら周りを見渡した。
確か2022年に潰れたゲームセンターとかが営業していた。
2021年の表記のあるポスターもある。
そんな馬鹿な.....マジにタイムスリップしている!?
しかも2年後の記憶を持って?
「.....マジかよ.....」
「宝くじを買えるじゃん」とかそんな余計な事を呟きながら俺は考える。
そうしていると.....背後から声がした。
「ちょっと!勇気!」と言う感じで。
その声の主にビクッとする俺。
それは.....浮気した吉田美奈保だった。
卒業写真に載っていたまだポニテの髪型に中学のセーラー服を着ている美奈保。
美奈保.....まで過去に戻っている!?
いや。
「.....そうか」
「何その顔?幽霊でも見た様な?」
「.....いや.....」
「?」
美奈保は目を丸くしながら覗き込んでくる。
これは.....どう接したら良いのだろうか。
そんな事を思いながら俺は前を見ながら沈黙する。
すると美奈保は俺の手を取った。
それからニコッとする。
「私を登校で置いておくなんて酷いね。勇気」
「.....いや.....」
「行こ。みんな待ってると思うし。時間無いし」
「.....」
何だこれ。
困ったっていうか本当に.....参った。
どうすれば良いのだ。
何故俺は2年前にタイムスリップした?
意味が分からないんだが。
俺だけが記憶を持って何故.....。
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