恋のラッキーガール

恋のラッキーガール

　誰かを好きでいると、私のパワーはX倍になります。

そのX倍のパワーで、一人前の仕事ができます。その状態であれば、私はまともに仕事がこなせています。

誰かを、何かを好きでいられないとき、私の仕事の質は

先ほどの値の1/Ｘとなります。すると、一人前の行動はできません。

仕事は最初に教えていただきます。それを呑み込む、実践する。そのときは、新しいこと、知らなかったことに触れるので、内容に魅了されます。

また、できなかったことができるようになる快感もあります。

問題は、その後。

ある程度できるようになってしまったら、私は離れていきます。極めるのはめんどくさい。

新しいことを知った→できた→理解した、この後には何もありません。

教えてもらうこと、それが快感です。頭がハッピーになります。

　そして私のブースト方法が、恋なんです。

恋することで快楽物質が出ます。普段から生き生きと対象のことを考え、健康を管理し、仕事にも熱が入ります。

　私はその、熱が入っている私が好きだ。その熱がないとき、私は使い物にならない。普段より消費度が高い。熱意がない日には、布団からも出ない。起きるということは通常状態ではできないんですよ。

　ごめんなさい、好きな人。

私は恋している私が好き。一所懸命だから。

貴方が好きなものを語ってくれるのが嬉しい。私もそれが好きになっていく。

好きなものが増えて元気になる。

ただ、私が楽しいってだけで、貴方に何をするでもない。

私は楽しませてもらっている。有難い。

誰かに楽しんでもらいたい、喜んでもらいたいのはエゴ。

プレゼントやお土産なんて、誰にも希望は聞かずに当たりをつけている。

これではただの挨拶。喜んでくれたらラッキー。

そうして自分の心を満たし、今日も気持ちよく寝る。

この世界は好きな人で溢れているから、私はラッキーガールだ。