第9話 実際に短編を作ってみよう
ユウキ「今回は俺と一緒に、短編を作ってみよう!」
アリス「あくまでユウのやり方なので、ご参考程度に」
ユウキ「ついでに特訓法も紹介するから、実践してみてくれよな!」
1.アイディアをとにかく書く
ユウキ「俺の場合だけど、大学ノートにアナログでアイディアを書いている」
アリス「なんでそんなやり方を?」
ユウキ「ボールペンで書けば消せないからだ。アイディアは出しまくるに限る」
アリス「パソコンでやっていたら、ついダメだと思ったアイディアを消しますから」
ユウキ「もう1つ。書くと言う出力で、脳にアイディアを印象付けている」
アリス「詳しく知りたい人は、動作記憶で調べてみてください」
ユウキ「脳を刺激すると、連想もしやすくなり、次々とアイディアが浮かぶんだ」
アリス「アイディアを書き込むと言われても、どうすれば良いのか」
ユウキ「実物は見せられないけど、書き写したものを紹介しよう!」
・ざまぁを回避する・ノックしてから、窓から登場
・ワインをぶっかける←宣戦布告 ・敵を爆破
・馬車チェス →炎を上げる馬車。武器庫に突撃
・主人公がとにかく撃ちまくる・暗殺者こそが破滅の原因
・パーティ会場で本性を暴く・主人公の目的は、お嬢様のざまぁ回避
ユウキ「こんな風に箇条書きメモを取るんだ」
アリス「ごめんなさい。意味が分からない」
ユウキ「思い付いた内容そのまま書いただけだからな」
アリス「と言う事は、意味は考えなくて良いのですか?」
ユウキ「ああ。まずは形になるを無視して、とにかく思いついた内容を書くんだ」
アリス「う~ん。でもアイディアが浮かばなかったらどうすれば?」
ユウキ「それは無意識に否定しているからだ。まずはそれを治そう」
アリス「前にも書いてましたね」
ユウキ「無意識のブレーキを外すには、マインドノートが有効だぞ」
アリス「マインドノート?」
ユウキ「心の声と手を連動させるんだ。思った事をそのまま文字にする特訓だ」
アリス「それって効果があるのですか?」
ユウキ「ああ。誰に見せる訳でもないから、支離滅裂でも良い。とにかく思った事を書けるようにするんだ」
アリス「なるほど。それならブレーキを外せなくもないですね」
ユウキ「ノートが3行ほど埋まれば、短編は十分に書けるぞ!」
2.アイディアを基に、非日常を作る
ユウキ「次はアイディアを活かせる、非日常を作ってみよう」
アリス「確か当たり前の事が、壊れる瞬間でしたね」
ユウキ「うん。思い付いた事が1番活きる、日常を選んでみよう!」
アリス「日常にも色んなストックが必要なのですね」
ユウキ「上記の例の場合、恋人に振られたヒロインに新しい男性が、窓を割って入るを選んだ」
アリス「一体どんな小説になったんですか……」
ユウキ「詳細は明かせないが、アイディアの1つが当てはまっているだろ?」
アリス「あ。確かに」
ユウキ「こんな風に、考え着いた日常とアイディアを結び付けてみよう」
アリス「日常の作り方は聞きましたが、どう関連付ければ?」
ユウキ「それに関しては、まずは別々に書いてみるだ。今回はデータでも良いぞ!」
アリス「別々に書いてみる?」
ユウキ「例えば右側に日常、左側にアイディアを書く」
アリス「ふむふむ」
ユウキ「そこで関連付けられそうなものを、ひたすら線で繋ぐんだ」
アリス「そんな事で良いんですか?」
ユウキ「全く別なものから関連性を見つけるだから、結構難しいんだぜ」
アリス「なるほど……。日ごろから関連性を見つける特訓をした方が良いですね」
3.本編を書く
ユウキ「本来ならこの前に、プロットを書くんだが、今回は割愛だ」
アリス「確か書く為のハードルを下げるためでしたね」
ユウキ「プロットについては後日紹介するからな」
アリス「分かりました。でもどうやって本編を書けば」
ユウキ「まず日常が壊れるシーンから書く」
アリス「そこが1番エネルギーが放たれる場所でしたね」
ユウキ「上記の場合、まず振られた所から始まる」
アリス「確かにそれは、日常が壊れてますね」
ユウキ「失恋で落ち込んでいる所に、窓を割って男性が入って来る」
アリス「そこは分かりませんが、大体掴みは分かりました」
ユウキ「1つアドバイスすると、この時点ではオチを考えなくて良いぞ」
アリス「ええ!? それではグダグダになるのでは?」
ユウキ「いや、実際に序盤を書き始めないと、小説の雰囲気。作風がつかめない」
アリス「作者なのにですか?」
ユウキ「ああ。プロットを書いたとしてもな」
アリス「頭の中に作風なら、ありそうですけど……」
ユウキ「モノづくりでも、実物を作ってみるのと、設計図を描くのは全然違う」
アリス「あ、ああ……。そう言われてみれば……」
ユウキ「だからオチはまず、序盤を書いてから決めた方がスムーズに進む」
アリス「作風を掴んでから、終わりを考えるって事ですね」
ユウキ「今回までで短編の書き方を紹介した」
アリス「短編と言えども、結構な労力がかかりますね」
ユウキ「次回からお題を変えるぞ。小説を構成する3つの力についてだ」
アリス「3つの力?」
ユウキ「文章力、構成力、センスの3つだ」
アリス「それは確かに大事ですね。どんな内容になるのでしょうか?」
ユウキ「それじゃあみんな! 次回も宜しく!」
アリス「お願いします」
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