第4話 犯人

「お、起きたか」

「みたいだな」

 二人は、縛り上げた男の様子を見た。

 男は、拉致されたと状況を飲み込めたようだが、理解できたのは、それだけだった。

 手足、口を縛りあげている為、声にならない声をあげることしか、出来ない。

「お前は、10年前の7月23日何をしたか覚えているか?」

 男は、しばし考えだが、思いあたる節はなく、ブンブンと首を横に振った。

「そうか、覚えていないか」

「だそうだ」

「まあ、我々に捕まった時点でお前の運命にかわりはないが、一応教えておくか」

「お前は、10年前の7月23日、とある女の子をレイプしたんだよ」

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