アカハネ伝承 ~世界中を旅して、いろんな種族と出会って、エルフを助けたり、うっかり村を滅ぼしちゃったり、いつしか伝承と呼ばれるような、そんな物語~
宮野徹
プロローグ
原罪
その瞳に、何が見える?
深紅の涙をこぼす、潰れた瞳で。
見えるよ。地平線の彼方に。
暗い夜闇の向こう側に、火がちらついてる。
かつて平穏を願った同胞たちの築き上げた国が、
無残に焼き尽くされていく様を。
血で染まった両手を伸ばしても、彼らは決して戻ってこない。
あの無慈悲な劫火を前に、人はあまりにも弱すぎる。
どれくらい歩き続けただろう。
自分が歩んできた道に、血を滴らせながら、
決して振り返ることなんてできなかった。
乾いた血糊は黒ずんで、微風が肌を掠めるように吹くたびに
風に乗って血糊が剥がれていく。
歩けど歩けど、黒く染まった血は消え絶えない。
まるで黒い靄を纏うように。
わかっているでしょう?
世界は未だ晴れず、見えない暗闇に覆われている。
繁栄を望む人々は、世界の闇に間引かれる。
時代は停滞し、力無き者たちは滅ぶのみ。
世界を照らす光なんて、ありはしないのよ・・・。
「久しぶりに顔を見せに来たと思ったら、こんな状態で私のところへ来るなんてな」
彼女の問いかけには答えられなかった。
目は潰れ、両腕は血まみれ。衣服はズタボロに引き裂かれていて、露になった生足は、いたるところに鬱血の跡がある。
「声はだせるか?出せないなら、手を握れ」
彼女は私の手を掴んできた。声が出せないわけではないから、私はその手を握り返さなかった。
「何もしゃべるつもりはないということか。それだけ濃密な暗い気配をしていながら、よくそんな真似ができるな」
彼女は呆れたようにため息をつき、私の手を離した。
私の目には何も映っていない。頭部に布を巻かれているから、例え目が潰れていなくとも、その視界には、何も見えていなかっただろう。
それでも彼女が私を警戒し、呆れきっているのはわかっていた。
「とにかく、体を休めることだ。そんな状態じゃ、話し合いをすることも出来ない。傷が癒えるまでは、私の縄張りから出るんじゃないぞ」
彼女はそう言いながら、どこかへ去っていく気配を私は感じていた。そっとしておいてほしい気持ちと、誰かにすがりたいという気持ちが混在している今の私には、複雑なものだった。
岩だらけの場所だった。彼女が好んで住処にしている、とある山岳地帯の頂上付近。その一角に、球状に穴が開いた洞穴があり、そこが彼女の家だ。
家と言っても、寝藁以外に置いてあるものはないのだが。
私はそんな寝藁を借りて、固い岩の上に体を横たえている。麓の人間達からもらっているという寝藁からは、日に焼けた香ばしい香りがしている。熱がこもりやすく、岩の上だというのに、とても暖かい。猛烈な眠気に襲われ、私が意識を手放すのに、そう時間はかからなかった。
長い、とても長い夢を見ていた。
夢の中に出てくる人たちは、みんな笑顔で、楽し気に話をしている。その輪の中に、私もいた。
彼らは人間だった。心優しく、時のお茶目で、子供っぽくて、我が儘を言ったりすることもあった。私が草原で眠っていると、髪の毛を変な風に縛る悪戯をされたこともある。
人間ではない私に、これでもかと気を使ってくれていた。私に対する憧れもあっただろうに。それでも彼らは、私が何気なく言った夢を、叶えようとしてくれた。
例え理想の中の話だとしても、限りなく近い何かにして見せると、彼らは誓いを立てることすらしたのだ。
「いつか必ず、誰もが明るくいられる国を作ってやるよ!」
その言葉を聞いたのは、彼らがまだ、子供だった時だ。まだ青さの残る、青年だった頃。それでも彼らは成し遂げようと努力をしていた。はじめは単なる寄せ集め。お金もなく、住む場所もない子供軍団だったのに。何時しか私の言葉を理想と掲げ、本気で国を興そうと考えていた。
そして、彼らは実現して見せた。小さくも、気高く力強い国を、私に見せてくれた。
とても眩しかった。嬉しかった。
だから私は、彼らを守り続けると決めたのだ。人間ではない私にできることなんて、それくらいしかないのだから。
そんな決意も、あっけなく意味を失くした。
強い光が、濃い影を作り出すように。彼らの国は、滅びの道を辿ってしまった。私が守りたいと思った人間たちは、いつの間にかいなくなっていた。
彼らは最後まで、自分たちを信じてほしいと言っていた。きっと、必ず、私が思い描いた夢の国を、理想を理想のまま終わらせないと、そう言っていた。だけど、私には、彼らにかつての眩しさ無い事が見えていた。
たった数年、たった数年で、彼らは変わってしまった。堕ちたのだ・・・。
いつの間にか、眠りながら泣いていたようだった。
目を開いている自覚はあるのに、視界には何も見えない。僅かに光が感じ取れるけれど、頭部に巻いてある布のしわすら見えない。当然だ。私は目は潰れているのだから。
「起きたか?」
すぐそばに彼女の気配があった。何やら石をカチカチと鳴らしている。いや、石かどうかはわからない。とにかく、カチカチ音がする。
「お前のことだ。何があったか話す気は無いんだろう?別にいいさ。どうせ、人間がらみの話だろう?長い付き合いだ。それくらい聞かなくてもわかる」
彼女に申し訳ない気持ちを思いながら、やはり彼女の言う通り、話す気にはなれなかった。
「もうこれ以上、人間と関わるのはやめろ。今度はお前が、闇に堕ちるぞ?」
違う!
そう叫びたかったけれど、口は開かなかった。
彼らは堕ちてなんかいない!
そんな妄言を言っても、説得力なんてないのに。
彼女と答弁をする気力すらない私には、何も言うことはできない。ただただ、枯れ果てた涙をこぼす感覚を、目頭で感じるだけだ。
ゆっくりと右手を顔に伸ばし、鼻の上あたりを抑えた。
泣きたくなかった。目が痛くなるから。光しか映してくれない私の目には、涙は痛すぎる。
「これからどうするんだ?」
彼女の声に、同情の色が見えた。そうだ、私は哀れまれているのだ。
いっそ言葉にしてしまった方が楽になるだろうか?声を出す気力は無いから、心の中で念じればいいだろうか?
そうだ、全部話してしまえばいい。そうすればきっと、無駄に背負い続けた重石が、すっと消えてなくなるだろう。
彼らとの交流は、僅か数年の時間だった。たった数人の少年少女との出会い。
一番初めは、彼らが13歳前後のころだ。多感で、気難しい時期であっても、彼らは純粋に私を友人と認めてくれた。
15の時。私の正体を彼らは知った。私が話したのだ。隠し事はしたくなかったから。彼らには何の意味もなかったようだった。私が何者だろうと、関係なかったのだろう。
17の時。ふと私は、誰もが明るくいられる国が見て見たいと言った。本当に何気なく言っただけだ。だけど、この世界の国々は、暗く、過酷な国ばかりだから。そんな国があってもいいと、思ったのだ。
彼らはそれを、自分たちの目標にしようと言った。自分たちが、その国を作って見せると。そんなの無理だって私は言ったっけ。こんな子供ばかりの集団に、何ができるというのだろう。
18の時。いつの間にか仲間が増えていた。理想の国を売り文句に、さらなるガキンチョたちが集ったのだ。賑やかなものだった。最初の少年少女たちは、いつの間にか大人になっていたのだ。
最初の子らが20の時。子供たちが大きく変化しだした。剣術を覚えたり、魔法を習得したり。私が知らない学問を学んだ子もいた。将来国のために役立つからと、勉学に勤しんだらしい。中には恋仲になっている二人もいた。そして、大人になった彼らの周りには、彼らを慕う子供たちと、その理念に共感した新たな大人たちが集っていた。
最初の子らが24の時。国、と呼べるほどの物ではない。しかし、彼らはついに成し遂げてしまった。理想の始まりを、その時代に築き上げたのだ。小さな田畑に、頼りない城。自分たちで家を建て、己の力で国を守るために剣を振っていた。
大変な日々だっただろうに。だけどみんな、笑っていた。
最初の子らが30の時。理想の元に人々は集い、その数は万をも超える人口となった。中には老人や、体の不自由な者たちもいたが、誰もそれらを追いやったりはしないし、それぞれが出来ることをしていた。自由だった。平等だった。大変なこともあるけれど、それはあたりまえだ。生きることはもとより大変なことなのだから。
大変な分、子供が出来たり、家族が増えたり、喜ばしいことだってある。
そうだ。これこそが人間の営みなのだ。
人間ではない私は、ただそれを少し離れたところで見ているだけでいい。
それが、私の役割なのだから。
最初の子らが40になる頃。理想は理想のまま、叶うことは無かった。
彼らはずっと、かつて私が口にした、何気ない理想を現実にしようと必死だった。
しかし、現実はそう上手くはいかない。うまくいかないことが続けば、人は苦悩し、心が荒び、精神はすり減っていく。
それでも私に対して、彼らはずっと健気だった。いつか必ず、誰もが明るくいられる国にして見せると。そう言い続けていた。まるで、呪いの言葉のように・・・。
彼らは人間だ。ずっと明るいままでなど、いられるはずがなかったのだ。いや、人間であるかどうかは関係ない。人の心を持っている者はみんな、黒く淀んだ心を持っている。
例えどれだけ善人であろうと、大切な人を殺されて、復讐心を持たない者などいない。例えどれだけ優しかろうと、自国の領土を破壊されて、怒り狂わない者などいない。
そんな、人の闇が、彼らを墜としたのだ。
嫉妬、裏切り、戦争、迫害。今思い返せば、ありとあらゆる複合的な要素が絡み合い。あの結果をもたらしてしまったのかもしれない。それは起こるべく起きて、運命と呼ぶにふさわしい歴史の一部になってしまったのだ。
気付けば私は、再び泣いていた。
思ったことを口にできない分、自分の中で昂ってしまったのかもしれない。
「それが、今回のことの顛末か?」
「・・・えっ?」
声を出すつもりはなかったのに、思わず彼女の問いかけに反応してしまった。
「思念が飛んでいるぞ?」
「・・・うそ・・・。」
目は見えていなくとも、彼女がいる方を振り向いてしまった。
「私、・・・あんなことするつもりじゃ・・・」
「言うな。言えばもっと辛くなるぞ」
一度言葉を発してしまえば、止めどなく思いは溢れてくる。
「そうよ。私がやったの。かつてのみんなと、かけ離れていく姿を見たくなくて・・・」
「おい、やめろ!それ以上言うな!心が染まるぞ!」
構うもんか。どれだけ繕ったって、事実は変わらない。私のしてきたことは変わらないんだから!
「みんなが作り上げた、理想も夢も、国も仲間も。なにもかも、全部、・・・っ!」
「よせ!」
「全部、私が終わらせたの!みんなが築き上げたものを全部、・・・滅ぼしてしまったのよ!!!」
私は、ずっと腹の底で溜め込んだ泥のような思いを吐き出した。その時に、自分の体からよくない気配が溢れ出るのを感じた。黒く淀んだ心が、さらにどす黒く染まっていく感覚。見えてもいないのに、溢れ出る黒い何かが、私を覆っていく感覚だ。
あの子たちを一人、また一人と焼き尽くすたびに感じた、あの感覚が、私の心を絞めつけている。
私たちは、そういう生き物だ。何よりも情が厚く。何よりも優しく、何よりも仲間思いで、眩しいくらいの善性を兼ね備えている。
だけど、だからこそ、私たちは、遥かに激しい悪性の感情を植え付けられている。一度それが爆発すれば、例え苦楽を共にした仲間であろうと、長き時を過ごした国であろうと、それらの思い出すら忘れて、滅ぼしてしまう。
それが私たちの種族の本能なのだ。そして、私たちが人と関わり過ぎてはいけない理由でもある。
「お前というやつは、どうしてこう、後先を考えないんだ。本気で世界を滅ぼすつもりか?」
「そんなつもりはないです」
彼女の住処から離れて、山頂からの絶景が眺められる崖際に、ふてくされるように座っている私に、彼女は寄り添うように傍で立っていた。
「お前にその気がなくても、お前の心はもう限界だ。こんなことを続けていれば、世界を覆う暗闇に成り果てる」
そうじゃない。私はそんなものになりたくない。むしろもっと、世界を照らせるものになりたいのに。
「・・・私は、お前のことは、よく知っているつもりだ。私の知るお前は、優しく、寛容で、人のありとあらゆる善性を兼ね備えたような奴だ。だがそれは、お前の全てではない。その完璧な善性の裏側には、狂暴なまでの悪性が蔓延っている」
「でも、・・・それは誰にだってあることです」
「そうだ。誰にだって表と裏がある。自分でも気づけない暗い感情を持っていることだってある。人間も、人間以外の種族も、みんなそれを持ってる。だが、お前のそれは、あまりにも危険だ。強い善性は、それと同等の悪性をもたらす。その優しさが、大きければ大きいほど、お前は世界を滅ぼす悪にもなるだろう」
私には、その自覚はない。いや、気付いていながら、そんなものは存在しないと、思い込んでいるのかもしれない。そうやって吹けば飛ぶような理論武装で、己が望むままに動いて、だけど結局、私の中の闇の部分は、留まることを知らない。
「お前に優しくしてくれた子たちは、きっといい人間たちだったのだろう。だからお前もそれに答えようとした。彼らが戦争の道に走ってしまっても、復讐に憑りつかれても、仲間同士で裏切りが起きても、彼らを尊重し、それが彼らの言う理想なんだと、信じ続けた。そうやって、己の善の感情に油を注ぎ、取り返しのつかない火種に成長してしまった。お前は必死に火種が暴発しないように、さらなる善性で抑えようとした。その抑圧が、お前の中の闇を引きずり出したんだ。心の裏側では、そんなのは間違ってる。やるべきではない。戦争など馬鹿げていると思っていたはずだ。それでもお前は、彼らを否定できなかった。その優しさが故に」
彼女の言う通りだ。私は結局、目をつむり続けたのだ。彼らの行いを。
何気なく口にした理想を体現しようとする彼らに、私は間違いなく情を感じていた。強く結ばれ、決して間違いなどないと、彼らを信じていた。
だけど、根本が間違っていたのだ。
私の本当の願いは、彼らが、私の言った理想を叶えることではなく、彼らと共にあり続けることだったのに。
「人と関わるなとは言わない。だが、お前はその優しい人間性を捨て去るべきだ。人を生かすも殺すも、全て誰かの為ではなく、自分の為だと思え。お前のその優しさは、いつだってお前の身近な者たちに向けられている。だからお前は、こんな過ちを犯したんだ。・・・私のようになれ。気に入った国に居つき、その国を陰から見守る、守り神にでもなればいい。その国が滅びない程度に、力を貸してやるだけだ。存続に注力すれば、人類が途絶えることもない。お前にもそれが出来るはずだ」
そうさ。彼女のいう生き方こそ、私たちの種族がすべきものだ。この世界において、私たちは異質すぎる。そうやって時代の影に身を隠している方が、きっと幸せになれる。
だけど、と私は思ってしまう。彼女の言うそれは、確かに間違っていない生き方だ。正しいとは言えないけれど、少なくとも本能のままに国を亡ぼしたりはしないだろう。だけど、私にはどうしても腑に落ちなかったのだ。
「・・・世界は未だ、見えない暗闇に覆われている・・・」
「・・・またその
そうさ。私たちの中には、人間性の光と闇が混在する。まぎれもない事実だ。
「私は、光も、闇も、捨て去る気はありません」
「・・・」
「私は人です。あなたの言う通り、強大な人間性を持った人です。だけどそれを、例え片割れだけでも捨て去ってしまえば、私は人ですらなくなってしまう」
「・・・・・・・・・」
彼女は何も答えてくれなかった。きっと答えられなかったのだ。
人である以上、私たちは、善にも悪にもなる。それは私たちがそういう生命だからだ。
自分の命よりも、誰かの命を優先するのであれば、それは愛と呼ぶだろう。
自分の命よりも、誰かの命を優先されれば、それは憎しみと呼ばれるだろう。
影を落とさない光は存在しないように、憎しみのような悪性を、これっぽっちも持たない者など存在しない。それはもう、人とは呼べない。
だから私は間違ってはいない。間違ってなど、決して・・・。
「頑固者め。・・・まだ私の質問に答えていないぞ?」
「質問?」
「これからどうするんだ?」
これから・・・。私は、どうすべきなのだろう。彼女の言うとおり、きっと私は、また同じ過ちを犯すかもしれない。そうならない努力をしても、きっと私にはどうにもできない。また私は、大切な人たちの世界を滅ぼしてしまうのだろうか?
「・・・もっと。」
「ん?」
「もっと、多くのことを知ろうと思います。」
「多くのこと?」
「・・・私はたぶん、世界を照らす光にはなれない。だけど、この世界のどこかにあるかもしれない。この世界を覆う暗闇を晴らすものが」
「それをお前が見つけ、担ぎ上げるのか?」
「わからない。でも、私は何もしないままではいられない。このまま誰と関わることもなく、ただ存在するだけの命を全うするくらいなら、私は最後まで人のままでいたい」
向き合わなければならない。人間性の光と闇に。どちらも危険なものであるけれど、どちらも欠けてはいけないものだから。人であることを放棄してはならない。それこそが、私にとって最も恐ろしいことだ。
「世界はとても広いです。私たちが一生をかけても探しきれないほどに」
「その途方もない世界を渡り、世界を照らす光を探すのか?」
「光でなくても構いません。暗闇を飲み込む、深淵だって構わない」
「屁理屈を・・・。お前が闇に堕ちれば、誰にも止められんぞ?」
「その時は、自分で何とかします。今もこうして、両目は潰れて、手足も傷だらけじゃないですか。・・・迷わず己の首を掻っ切りますよ」
私がそう言うと、彼女はため息とは違う、細い息を吐いた。振り返っても、見えていないから、どんな表情をしているかはわからない。だけど、彼女とは長い付き合いだから、少し怒っているのだと思う。
「今ここで誓え。必ず生きてまた会いに来ると」
「・・・」
「お前はどこまでも歩いていく。そんなことは知っていたつもりだったがな。勝手にいなくなることは許さないからな」
「・・・はい。必ず・・・」
私の旅は、そうして始まった。知らなければいけないことがたくさんあるから。
長い長い旅が始まった。その旅の最中に、私はどれだけ、人を殺めてしまうだろうか。そう望んでいなくとも、私の人間性は、決して止まってはくれない。いつか、私も暗闇に飲み込まれ、旅をする理由も忘れてしまうのだろうか?
黒く染まった心は、もう元には戻れない。だけど、共に連れていくことはできるはずだ。人の心に、どうしようもない光と闇があるのだとしたら、それはきっと、人の本質が、表裏そのものなのだと思うから。
――― 原罪 ―――
プロローグをお読みいただき、ありがとうございます。
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よければ続きもどうぞ_____
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