ローカル

卍ヶ丘U助

第1話 運動

私は差別が嫌いだった。


私は小さな頃から沢山の愛情を注がれて生きてきたと思う。しかし、周りを見渡すと、愛情を注がれず狂気に走る人間たちが多くいた。そして、その人間たちを大人は差別的な眼で見ていた。


自分では手を下さず、叱ることも無く、ただただ冷えきった眼差し、嘲笑の眼差しで見られていた。


私は優しかった。

狂気に走る人間たちが、狂気に走る所以を私に諭すように話しかけてきた。まるで、自分たちが正しいかのように。そんな可哀想な人間たちを私はまるで受け入れているかのように話していた。


私はこの差別という狂気に満ちた世界を救わなければならない。

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